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  講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > 特別対談 渡部陽一×渡邊陽一

渡部陽一×渡邊陽一対談「日本は今も世界から見ると 奇跡の国、夢の国」

 テレビをはじめとしたメディアへの出演で、今やお茶の間でもすっかりおなじみになった戦場カメラマン・渡部陽一さん。数多くの戦場で戦争の悲劇を見聞きし、そこで生活する人々の声を取材してきた人物です。
 
  実は渡部さんは今のように有名になる前から、戦場で生活している人々の家族の絆や人間が持つ愛の深さ、命の大切さ、生きることの素晴らしさなどをテーマにした講演を行っていました。

  弊社が講演のお手伝いをさせて頂くことになったのは、びっくりするような偶然から。弊社・株式会社ペルソンの代表取締役社長の名前が、「渡邊陽一」。漢字が一文字違うだけの、まさに同姓同名。さらに、渡部さんの出身大学である明治学院大学は、弊社社長・渡邊の母校でもあり、渡部さんは後輩にあたるのです。同じ名前に同じ出身大学ということで、出会ってすぐに、意気投合。渡部さんが「陽一兄さん」と呼ぶ、プライベートも含めた付き合いは、7年に及びます。

  今回は特別対談として、渡部さんと弊社社長・渡邊との「陽一対談」をお届けいたします。ブレイクした今の心境から、日本への思いまで、熱く語り合いました。

講師 渡部陽一
渡部陽一
(戦場カメラマン)
1972年9月1日、静岡県生まれ。
明治学院大学生時代から世界の紛争地域を専門に取材を続ける。

戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。

渡部陽一 詳細プロフィールと講演依頼はこちらから

渡邊陽一
渡邊陽一
(株式会社ペルソン代表取締役社長 )
1967年7月31日、東京都生まれ。
明治学院大学経済学部商学科卒業後、 報知新聞社に入社。

その後、株式会社ペルソンの前身となる会社を設立し、2000年に株式会社ペルソンに組織変更。

渡邊陽一 詳細プロフィール(株式会社ペルソン HP)


Keywords
 

1) お茶の間の子どもたちが、戦場のことを知ってくれている

  2) 仕事も大切ですが、家族より仕事が上に来ることはない
  3) 外国に行くことで、日本の良さに気づくことができる
  動画メッセージ −対談を終えて

お茶の間の子どもたちが、戦場のことを知ってくれている

渡邊:
(弊社社長)

初めて出会った頃は、戦場に出向くための資金稼ぎでアルバイトをしたり、大変な思いをされていました。今はテレビでブレイクしてすっかり有名人になられましたが、率直に今の状況をどうお感じになられていますか。
渡部: びっくりしています。今は、心も身体もなんとかついていこうと必死で、毎日興奮状態が続いています。スイッチが入りっぱなしの24時間、という印象です。
渡邊:

ブレイクして有名になられた人はみなさんそうですね。うまくオフの時間に気持ちを整えることが大事になってくるようです。有名になって何か変化はありますか。

渡部:
講師 渡部陽一
戦場には今まで通りどんどん行くようにしています。ひとつの取材に対する姿勢は今まで以上に深くなったと感じます。一撮入魂。一度の取材にすべてを賭けています。

取材方法も変わりました。これまでは日本に戻ると、写真を現像し、原稿を書き、映像を編集して、テレビ局やラジオ局の扉を叩いて見てもらっていました。今は、持ち込んだ企画であれ、依頼された企画であれ、お互いにすりあわせる中で作り上げていけるという、これまでにない新しいスタイルができてきたんです。

そして、写真や映像、言葉やふるまいによって、お茶の間の子どもたちに戦場報道や国際報道を伝えていくことができているんです。それは、大きな変化でもあり、喜びです。
渡邊:

テレビに出るという決断をよくしましたね。リスクもあったと思います。

渡部: 本当に自分が出演して大丈夫なんだろうか、という不安も実はありました。それで、写真の先生のところに相談に行ったんです。すると先生がこうおっしゃられて。

「戦場カメラマンがテレビに出させてもらう機会はなかなかない。一度、やってみなさい。ただし、ひとつ条件を出すこと。どんな番組でも、戦場で生きている子どもたちの姿や暮らしぶりの写真を短い時間でもいいから使ってもらう。それから、戦禍の中にいる子どもたちについて、言葉でも伝える。それが約束してもらえるなら、やってみなさい。」と。
渡邊:

それを実現したわけですね。

渡部: 戦場で起こっている戦争のことやテロのこと、イラクのことなどが、全国のお茶の間にいる小学生や子どもたちのテレビの画面に映し出されるわけです。あの変なベレー帽を被ったヒゲの戦場カメラマンが、普段聞いたことがないことを言っている、と。そうすると、「お母さん、イラクってどこにあるの?」、「お父さん、どうして戦場が起こっているの?」となるわけですね。夕食のだんらんに、小さな子どもたちからイラクやタリバン、アフガニスタンといった言葉が出てきている。それが嬉しいんです。子どもたちが、世界で起きていることと、少しでもつながってくれる。その思いが体感できたので、やっていけると思いました。
渡邊:
渡邊陽一
先日、メディアの人たちが集まる勉強会で、「講師選定から見る世の中」というテーマで講演をしたんです。これまでの10年間を振り返ってみると、講演のニーズは大きく3つに分かれるんですね。「ブレイクした人」、「大きな影響のある出来事に対して語れる人」、そして、「組織のモチベーション、リーダーシップなど企業マネジメント」です。

でも、もっと大きく時代ごとにテーマがあったんです。例えば今なら、命や絆、家族。実はこのテーマ、渡部さんが7年前から据えているものなんですよ。だから思ったんです。渡部さんは、ブレイクするべくしてブレイクしたんだと。実は有名になる人って、そういうケースが多いんです。時代が求めていた。しかも、渡部さんもそうですが、純粋にそれが大事だと思って提案してきたわけですよね。一途な思いで。
渡部:

20歳で初めて戦場を取材したときと、今もまったく気持ちは変わっていないです。伝えなければ、という気持ちだけです。

そして、どの国に行っても恐怖に襲われます。小さな情報に敏感になる。撮影をしているときに、ちょっとした足音が聞こえてくるだけでも震え上がる。それは今でも同じです。ただ、違うことがひとつある。それは日本に帰ると、自分の家に電気がついていることです。妻がいて、生まれたばかりの子どもがいて。3人で話をしたり、テレビを見たり、戦場写真を見て考えたりする。そんなやさしい時間が今はあります。気持ちがすーっと平常心に戻れる。

ただ仕事に向かうため玄関を開けて一歩外に出ると、カチャリと戦場モードに入っていきます。そんなスイッチができました。


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