青柳 教恵「ヒューマンコミュニケーション術・・・会話の力」
青柳 教恵(あおやぎ みちえ)
株式会社アクア 代表取締役/人材育成プランナー/ビジネスコーチ
日本航空株式会社客室乗務員として、部下乗務員の指導育成に携わり、14年間乗務。現在、顧客満足を高めるコミュニケーション術・人を育てるビジネスコーチングを研修と講演を通し広めている。
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Vol. 98 『思わぬ色が』
(2009年04月10日)
あれほどに、できたての惣菜のにおいが、際立っているのです。
開店早々のデパ地下のにおいをご存知でしょうか。
炊き立てご飯のふわっとしたにおい、煮物のだしのにおい、
ケーキの甘い香りに存在感があります。
デパ地下に足を運ぶのは、たいていが夕刻も過ぎたころですから、
惣菜のにおいといっても感じるものはありません。
朝の惣菜のにおいは、おそらく1時間もしないうちにいろいろなにおいと混じりあい、
個性のあるにおいとして存在することなどは、ないでしょう。
話は変わって、開花時期の桜の樹皮を煮込むと、
薄いピンク色になると聞いたことがあります。
これが黄色になるといわれると疑いの方が強い。
しかし、ピンク色といわれれば桜の色がピンクであるからと、
納得も得やすいのです。
今まさに新入社員研修の時期です。
しっかりとこの時期に、少々ではへこたれない、
打たれ強さを叩き込んで欲しいと要望されることがあります。
離職率が高い、という背景に起因するようです。
仕事は厳しいものだということを、現場に出る前に教えて欲しいということです。
叩き込み方が重要です。
体育会系の手法もあります。
じっくりと自分に向き合うプロセスを考えさせる方法もあります。
例えば、なぜ今、自分はやめようとしているのか、
やめたらどう自分は、変化するのか、
今おかれている環境を克服したらどうなるかと
深く考えるプロセスをしっかりと訓練することが、
この時期であるからこそ重要であると私は考えます。
へこたれた時、営業先から追い返された時、
上司から注意を受けた時などからの立ち上がり方、
「自分を見つめる技術」を持っている者が強くなります。
個性なく同化してしまうか、
目には見えないが同じ土俵でしっかりと存在感を示すか。
思わぬ色が出る自分がいることのきっかけを、
この時期に見つけて欲しいと思います。
まだまだ新人君、人生は、始まったばかりです。