青柳 教恵「ヒューマンコミュニケーション術・・・会話の力」
青柳 教恵(あおやぎ みちえ)
株式会社アクア 代表取締役/人材育成プランナー/ビジネスコーチ
日本航空株式会社客室乗務員として、部下乗務員の指導育成に携わり、14年間乗務。現在、顧客満足を高めるコミュニケーション術・人を育てるビジネスコーチングを研修と講演を通し広めている。
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青柳 教恵講師詳細プロフィール】
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Vol. 104 『スピードを意識する』
(2009年10月09日)
久々に行ったマーケットの本屋さん、
店の中央に2010年のカレンダー、手帳コーナーが、出現していました。
10月1日の衣替えの時期に合わせて並べられたのでしょうか。 早いですね。
かつて航空会社の客室乗務員のしていたころ、よく言われたことがあります。
「客室を走るな」、もっとも走るというよりも、「早足で歩くな」ということです。
お客さまにワゴンで飲み物をサービスしている時に、
氷や水などの補充を先輩から指示されます。
新人のころは先輩の指示は、何よりも優先されると感じています。
「はいッ!」と言わんばかりのアイコンタクトで、
ギャレーにあわてて帰ろうとすると怖い視線が追いかけてきます。
「急ぐことなく急げ」と変わらない注文です。
狭い客室、あわてて走るとなにごとが起こったのかと
お客さまが驚かれ、不安な思いをもたれるからです。
また、お客さまは座っていらっしゃいますので、その横を早歩きで通ると、
そこに風が起こります。
風は、空気の流れですから、通路側に座られているお客さまの顔に
ちょうどその風が、まともに当たり不快な思いをなさるということです。
ですから、キャビン(客室)は走ってはならないと教えられています。
ところで、人はどれくらいの速さで歩くものなのでしょうか。
不動産広告の距離基準は4.8km/hだそうです。
1分間に80メートル歩くスピードです。
早くも遅くもない歩くスピードは1分間に60メートルぐらいということですから、
不動産広告の駅から何分は、少し多めの時間を考えた方がいいですね。
初めての場所ならなおさらのことですね。
場所を探しながら歩くこともあり、余計に遠くに感じる心理も働きます。
ちなみに風を切るようにさっそうと歩く場合は、1分間に90メートル、
大またで闊歩するような場合は、1分間に110メートルぐらいだそうです。
ビジネスの場面でも、
スピードは、その人の印象を決める大事なポイントです。
さっそうとした歩き方は、自信やその人のやる気の高さ、機敏さを示すでしょう。
お辞儀をする際のリズム感
(1止め2、3のリズムです。
・・・さっと上半身を折る1、止める・ゆっくり上体を起こす2・3です)
モノを指し示すときの手の動き
(・・・まっすぐに対象に手を速やかに伸ばす、止める、ゆっくり元に戻す)
などにもスピードの緩急があります。
お客さまや上司に呼ばれたら、速やかに呼ばれた方に行きます。
どうしてもすぐに行けないときなどは、
目は口ほどにものを言うアイコンタクトの活用です。
分かっている、気づいているという反応は速やかにということです。
話し方にもスピード感が必要です。
テレビ通販の商品紹介は、スピード感がありますね。
1分間に550文字を超えるぐらいの速さではないでしょうか。
お電話をたくさん頂戴し、
まもなく品切れが出そうですと興奮気味に伝えられると、
急がねばと電話をしてしまうわけです。
商品におまけなどがつくと、もう損をしたくないという心理が働きます。
うまく顧客の心理を活用しています。
しかし、相手に理解を得ようとするときは、
1分間に350文字程度のゆっくりさが必要です。
特に分かってほしい部分や単語は、一言ひと言を丁寧に、
また強調して音量を上げる、音程を少し上げる、下げる、
などの工夫が必要です。
もちろん分かっていただこうという気持ちがなければ、相手には通じません。
テクニックでは、心が伝わりませんね。
さぁ、ちょっとスピードを意識して行動をしてみませんか。