青柳 教恵「ヒューマンコミュニケーション術・・・会話の力」
青柳 教恵(あおやぎ みちえ)
株式会社アクア 代表取締役/人材育成プランナー/ビジネスコーチ
日本航空株式会社客室乗務員として、部下乗務員の指導育成に携わり、14年間乗務。現在、顧客満足を高めるコミュニケーション術・人を育てるビジネスコーチングを研修と講演を通し広めている。
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Vol. 118 『会話のチカラ... "声に出してほめよう』
(2010年12月10日)
クリスマスのイルミネーションがまぶしい季節が始まりました。
近所の遊園地にも今年初めてLED電球で木々が飾られ、黒い静かな夜にそこだけが別世界のようです。
さぁ、今年のあなたは、どれくらい誉められましたか。
「Oさん、背筋が伸びて綺麗なお辞儀ですね」「えっそうですか。ありがとうございます。最近、誉められたことないからうれしいですよ」。Oさんは本当に嬉しそうに言ってくれました。
社会経験の長い方たちを対象としたビジネスマナーなどをブラッシュアップするクラスでの一こまです。
「最近誉められたこと、ないからな」
本当にそうですね。ある立場に立つと部下を誉めることはあっても、自分が誉められるということは、あまり多くはないですね。
もちろん両方ともないということもあります。「誉めもせず誉められもせず」ということです。なぜでしょうか。
誉めることの上手でない人と誉めることの意識を捨てている人がいるように思います。
誉めることが上手でない人は、誉めようとしているのですがどこを誉めればいいのか、どう誉めればいいのか分からないと言います。
全く誉める点のない人間はいるのでしょうか。いいえ、誰にでも誉める点はどこかに必ずあり、誉める側がそのチャンスを見逃しています。相手がどんな人なのか知らないと誉めることはできませんね。コミュニケーションがないと分かりませんね。
そのためには、コミュニケーションをとることです。その中で相手のちょっとした変化を見ることです。その目を持つことです。視点を変えてみてみることも大事です。
妻が髪を切りヘアースタイルを変えていても全く気づかず不穏な空気が漂ったという話は、今でも研修の中で聞きます。
それはなぜですかと聞くと、ほかの事をしていて忙しかった、気づいたけれど声に出さなかった、気づいたけれど時間がたってしまっているので今さら言っても...と思い言わなかった。つまり相手に関心を持っていないということになります。
誉めることの意識を捨てている人は、誉めることにもレベルがあると考え、誉めるハードルを高くたかく設定し続けています。ですから相手の誉めていい事柄や場面に、自ら出会わないようにしているのです。
また誉めるとあいつはつけあがる、こんなことで誉めると安く見られる、負けた気分になる等など自分の身のことを第一に考えているようです。自分のために相手を誉めるのでしょうか。
上司になれば誰が誉めてくれるのか。
上司の上司、そのまた上司ということもあるでしょう。同僚、同期の仲間ということもあるでしょう。ですがきっと、身近なチームのメンバーから誉められるともっとうれしいでしょうね。それだけチームのムードがいいといえます。
上司を誉めるのは、そんな大それたこと、ちょっとあの上司は苦手という人もいるでしょう。
そんな方は、感謝の気持ちを伝えることから始めるといいです。
感謝の言葉は、立派な誉め言葉です。
「○○さんのおかげで...」「いつもありがとうございます」。
誉めるということは、「美点凝視」。
相手の良い点や以前と違う行動の変化を見つけ出すことです。
「わかっているはずだ」の気持ちは分かりますが、声に出して、言葉にしてくれるとうれしいものです。
誉め美人でありたいものですね。
今年のできごとに感謝し、誉めようと思っていたけれどまだほめていなかったあの人はいませんか。誉めることをしていない人はいませんか。
相手に関心を持つ→関心を持って見る→気づく・感じる
→気づいたこと感じたことを素直に言葉にする。
今年の残りの時間は、ほめる言葉時間にしませんか。