藤井 佐和子
キャリアカウンセラー
大学卒業後、ペンタックス株式会社海外営業部にて3年半の事務職を経て、株式会社インテリジェンスにて8年間、派遣事業部、キャリアコンサルティングセンター(女性キャリア支援を行う部署)、人材紹介事業部にて女性の転職サポートチームリーダー等を務める。現在は独立し、株式会社キャリエーラの代表取締役に。フリーのコンサルタントとして、女性のキャリアプランの提唱やカウンセリングなどを行っている。特に、キャリアを模索する女性に支持されカウンセリング実績は12,000人以上を超えている。
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Vol. 22 『自身の役割・強みを知ること -力を発揮するために-』
(2012年01月20日)
2012年がスタートしました。今年はどんな年になるのでしょうか。
私は女性のキャリア支援を17年ほど続けておりますが、この20年弱の間、女性の社会進出は目覚ましく、また、それによって、社会の価値観も変化しています。日本でも変化していることを感じますが、まだこれでも他国からは遅れをとっている状態です。今後、他国と共存していくためにも、私たち日本人は、周囲と連携して仕事を創ることが問われそうです。そのためには、自分の役割・強みをそれぞれが認識すると同時に、異なる価値観や特徴を持つ他者を受け入れることが欠かせないのではないでしょうか。
先日、個別キャリア相談にお見えになった45歳販売業の女性が、今の職場を続けるべきかどうか、頭を悩ませていらっしゃいました。
その方の現状とそれに対する気持ちをお伺いしてみたところ、
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・管理職にはなりたくない。
これ以上ハードワークになるのは、心身ともに耐えられないから。
・人間関係のよい環境が、自分のモチベーションになる。
30歳の同僚が、わがまま。
周囲も気を遣って接しているため、しわ寄せが自分に来る。
・責任者(店長)がしっかりしていない。
責任者はまだ30代という若さからか、軸がブレることがよくある。
・一生懸命やっても評価されない。
仕事を人一倍の量、任されているのに、特に上司は、
私が頑張っていることをわかっていない気がする。
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色々とお話をお伺いしての私のご提案は、もし、今の職場を続けることを選択するのであれば、そろそろ周囲に期待することを辞め、チームの一員として、自分に何ができるのかを考え、関わってみてはどうか、ということでした。
具体的にいうと、責任者を中心に、そのお店がうまく機能するために自分に何ができるのか、自らの考えや言動に変えるのです。たとえば、30歳の同僚とは、対等ではありつつも、経験値は自分の方が上であることにまずは自信を持ち、同僚に対しての教育も意識すること、それから、責任者がまだ若いために軸がぶれているのであれば、その人の味方となり、支えてあげる、というスタンスに立ち、店舗全体を俯瞰して、自分にできることは何か、を考えるのです。
今まで受け身だった姿勢を変え、「どうやったら全体がよくなるんだろう」と能動的に関わり、リーダーシップを意識することで、周囲からますます必要とされる存在となります。
実は40代半ばの女性からはこのような相談が多いのですが、その理由は、彼女たちは就職活動の時、「腰掛け」意識で働き始めたことにあります。それは時代背景が大きく影響しており、その頃は女性が長く活躍できる職場、仕事は少なかったからです。ましてや、管理職への道なんて、イメージすらできませんでした。ですから、キャリアプランなんて考えたことがないまま、今に至るのは、当然のことです。
しかし、現実問題として、今も働いているし、これからも働き続ける可能性が大きい。であれば、これから自分は会社や社会にどのように関わるべきなのか、を今一度考え直すことも必要ではないか、と思っています。
その中の一つの選択肢として、管理職への道もあります。ただこれは、人によってやりたい・やりたくないが分かれるでしょう。また、これからの時代、若手の男性でも"管理職はやりたくない"と考える人が増えるとも考えられますし、管理職だけが、「キャリアアップ」ではありません。
そこで、管理職はやりたくない、でも働き続けたいのであれば、違う存在価値を考える必要があります。ビジネスパーソンは年齢と共に求められる役割が変化しますから、役職者以外で必要とされる方法、更には年齢や経験から求められる役割を認識した上で、関わっていく意識は、大事ではないか、と思います。
これからますます、ダイバシティは進んでいくことと思われます。各世代の特徴、強みや、男女の違いをきちんと理解し尊重し、頼りあい、助け合い、信頼しあい・・・。依存ではなく、個が自立して関わること。
これが大事ではないか、と感じています。
そのために、まずは自己理解(自身の強みや周囲からの期待を知る)し、自ら力を発揮していていくために、出し惜しみをしないことと、そして、それと同時に世代間、宗教観、思想観、性別の違う相手に対してお互いが興味を持って関わることではないか、と思います。