藤井 佐和子
キャリアカウンセラー
大学卒業後、ペンタックス株式会社海外営業部にて3年半の事務職を経て、株式会社インテリジェンスにて8年間、派遣事業部、キャリアコンサルティングセンター(女性キャリア支援を行う部署)、人材紹介事業部にて女性の転職サポートチームリーダー等を務める。現在は独立し、株式会社キャリエーラの代表取締役に。フリーのコンサルタントとして、女性のキャリアプランの提唱やカウンセリングなどを行っている。特に、キャリアを模索する女性に支持されカウンセリング実績は12,000人以上を超えている。
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Vol. 5 『女性が尊敬する上司とは』
(2010年08月20日)
管理職研修の際、冒頭で必ず、「どんな上司ならついて行きたいと思うか」といった課題を投げかけ、みなさんに話し合ってもらいます。理想の上司像をイメージしてもらうのです。面白いくらいにどんどん、理想の姿や行動が出てきます。
きっと、自身の周りの上司を見ていて、感じることが多いのでしょう。そして、「自分が管理職になったら、こうなりたい」とか、「あんな上司にはなりたくないぞ」とか少なからず思っているのではないでしょうか。しかし、いざ、自分がその立場になると、できなくなってしまう...。理想の姿はあるものの、やってみたら、様々な負荷がかかり、それどころではなかった、とおっしゃる人もいました。
確かにそうかもしれません。だからこそ、軸がぶれないように、自分はどんな上司でありたいのか、を具体的にイメージしておくことが大事なんでしょうね。
さて、研修であがった、理想の上司像ですが、女性が特に嫌う上司の行動として、「人によって態度が違う」、「仕事を押しつけ、自分だけラクをする」、「細かい、嫌みっぽい」などが特徴的でした。もちろん、男性だってそんな上司は嫌なんだと思いますが、女性よりも、「まあ仕方ないか」で片づけているような気がします。しかし女性は、ここがクローズアップされて、上司としてだけでなく、人として、生理的に嫌ってしまう!そうなると、何を言っても言うことをきかないし、避けられるので、仕事にならないのです。
ここで、「生理的」という言葉を挙げさせていただきましたが、何かヒントが隠されているのかもしれません。
女性があげる理想の上司像から、実は、「理想の上司=男らしさ」なのではないか、と思いました。男性部下もそうかもしれませんが、それ以上に女性が期待しているように感じます(男性も、仕事とはいえ、女性らしさを期待すること、ありますよね?)。
だから、何かあったら人に押し付ける、責任逃れ、人のマイナスの部分ばかり気にして指摘する、嫌みを言う、など、ある意味女性的な行動や考え方は「生理的に...」となってしまうのかもしれません。
ちなみに、産業能率大学が今春入社の新社会人の「理想の上司」を調査したところ、米大リーガーのイチロー選手、女性は女優の天海祐希さんが、それぞれ1位となったそうです。ちなみに女性上司は2位が女優の真矢みきさん、3位は女優の江角マキコさん、4位は歌手・タレントの和田アキ子さんでした。このように、女性上司でも、潔い男らしさが理想として求められているようです。
男女共に支持される上司になるために必要な条件とは、正義感、公平感、責任感...など、「男らしい行動や考え方とは?」をイメージしてみるのも一つかもしれません。