只松 崇のコラム「目標達成力をアップする実践・営業塾」
只松 崇(ただまつ たかし)
チラシ配りのアルバイトで偶然HISへ。九州・中国営業本部部長代理として23店舗の開設、社員教育活動に10年以上携る。現在は、ビッグ・フィールド・マネージメントを設立し取締役に就任。自身の体験とコーチングをベースとした分かりやすいセミナー、研修を開催中。
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Vol. 8 『仕事を好きになる方法』
(2009年11月10日)
皆さんに質問です。
「仕事を好きですか?」
どうお答になるでしょうか。諸手をあげて「もちろん大好きです」と答えられる方は、それほど多くないのではないかと思います。そう答えられる方は、大変幸せですね。
仕事は、楽しいことばかりではないし、上手くいくどころか、上手くいかないことのほうが多いと言えますよね。しかし、営業を行っている方に私はあえて申し上げます。
「仕事を好きになってください」と。
なぜならお客様は、販売しているものに愛情をもって、仕事を心から楽しんでいる人から商品やサービスを買いたいと思っていらっしゃるからです。
そんなこと言っても仕事が好きじゃないんだから仕方がないじゃない、と言うあなた。心配いりません。今回は、あなた自身も幸せになり、お客様も喜んでいただくための「仕事を好きになる方法」をお伝えします。
■出来る営業マンの好きなもの
イキイキ仕事をし、営業成績も良く、お客様と会社の仲間から信頼も厚い営業マンは、以下の4つのことが大好きだと言えます。
(1)お客様のことが大好き
(2)販売している商品(サービス)が大好き
(3)会社と仲間のことが大好き
(4)自分自身のことが大好き
逆に言えば、営業成績が伸び悩んでいたり、仕事のことが好きになれないと考えている方は、上の4つの要素を段階的に積み上げていけば、営業成績も伸び、仕事も好きになると言い換えることができます。
いきなり仕事を好きになることは難しくても、徐々にステップを踏んでいくことは、それほど困難ではありません。旅行会社の仕事に全く興味を持っていなかった、私も上記のポイントを一つひとつ満たしていくことで、仕事が大好きになりましたし、お客様にも喜んで頂き幸せな会社員生活を送れたと、今でもありがたく感じています。
それでは、各項目を分解してみましょう。
■(1)お客様のことを好きになる方法
給与をいただけるのは、お客様のお陰であることを常に「イメージする」ことが大事です。旅行会社時代、店舗の入り口のドアが開いてお客様がいらっしゃったら、心の中で「わざわざ来店いただきありがたい」とイメージし、カウンターへ笑顔をもって速やかに進んでいきました。電話が鳴ったら、「お金をかけて電話をいただいた。ありがたいなぁ」とイメージし、受信音が一回鳴るか鳴らないかのうちに受話器をとって気持ちをこめて「お電話ありがとうございます」と第一声を発していました。
こんな単純な手段ですが、こちらがお客様をありがたい存在として心を入れて接するとお客様にも必ず伝わり、お客様もこちらに好意をもっていただく好循環が生まれます。こちらがお客様を好きになることなしにお客様から好きになっていただくことはありえないと言えます。イメージできないことは、行動できませんから、まずは、お客様への感謝・好意を常にイメージすることから始めると良いでしょう。小さな一歩でも続けることによって力強い信頼関係が築けます。試してみてください。
■(2)商品を好きになる方法
まず、自分の売っている商品を徹底的に知ることです。商品について知っていくと、良いところや改善したほうが良いところなどが見えてきます。自分の子供を育て、世の中に出す親のように商品に対して愛着を持つと、この子(商品)の良さをいかすには、どこに行ったら幸せだろうか、どこに行ったら喜んでもらえるだろうかと考えていくとおのずとマッチするお客様が見えてきます。商品の良さを理解していただくマーケットが明確になるので、販売も伸びてきます。
私は、世の中に完璧な商品はないと思っています。しかし、お客様に喜んでいただきたいと思う人が、より良い商品にしていこうと考え改善していくことで、どんどん良い商品に近づいていくことは、充分可能であると考えます。あなたの売っている商品が完璧でなければ、あなたが活躍するチャンスです。愛着をもってより良い商品に改善していきましょう。
■(3)会社・仲間を好きになる方法
完全な会社・完全な人間などいません。会社や仲間を好きになる方法は、ズバリ美点評価です。うちの会社のこんなところが好きだ。あの上司のこういうところが素晴らしい。などなど。良い所に着目していくことです。
では、悪いところは、どうすれば良いのか?
会社に問題点があるのは、のびるチャンスがあるということ。あなた自身がその問題に関して取り組んで改善できることから始めていけば、会社側もあなたの行動を評価してくれ相思相愛への道が開けてきます。人については、相手が不足している分野があれば、あなたが補うチャンスである捉えましょう。会社や仲間の悪口ばかり言っている営業マンから物を買いたい人はいませんから。会社や仲間とは、ありがたいものです。一人きりでは、できないことも、会社の場があり、サポートしてくれる仲間がいるからこそ出来るという事実をしっかりと認識することから、全ては始まると思います。
■(4)自分自身を好きになる
(1)、(2)、(3)を行ってくると、自己信頼感が高まってきます。自分を好きになるということは、ナルシストになるとか自慢ばかりする人になるということとではありません。日々いろいろな課題がある中で、そのことに向かって行動している自分を正しく評価し、好きになるということです。一日一時間、そして今を自分で選択し、生きているありのままの自分を肯定することからスタートしていただきたいのです。
会社に行くのも、営業を行うのも、最終的には自らの意思で選択して行なっていることです。自律し、人生に立ち向かう自分を好きになっていっていただきたいと思います。
「物を売ること」を目的としては物は売れません。お客様を思い、商品を愛し、会社や仲間を大切にし、自身の人生イキイキ生きる人から、お客様は物を買いたいと思うのです。
仕事を好きになるための一歩を踏み出してみてください。
その向こうにお客様の喜ぶ笑顔やあなた自身の幸せが待っています。