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第10回 「自分の個性を最大限に活かす方法」
言葉といえば、いつも講演の同行の際にいい言葉を聞かせてくれる方がいます。それがキートン山田さんです。学校に企業、地方自治体にと様々なところで講演活動をされるキートン山田さんですが、今回は、先日横浜で行われた講演のレポートをさせて頂きます。
スカイブルーという文字がよく似合う晴れた日、新入社員300名に向けて本講演は開催されました。(1)自分の本当の実力を見つめ直すきっかけになったご自身の経験談、(2)またこれから仕事をしていく上で、どうやって自分の個性を考え、それを引き出していくか。(3)人との出会いの重要性、(4)自分を高める為に、チャレンジの心を持ちつづけること。今回は新入社員7名を壇上にあげ、一緒になってお話を進めて行ったので、会場全体が一つになったように揃ってどっと笑ったり、深く頷いたり、メモに夢中になったりと、明らかに聴講者の心を捉えている。
これこそがプロのナレーター。番組を盛り上げるように、聴講者に話を振ったり、辛口なコメントを言ったりしながら、どんどん話に引き込んでしまう。そう言えば、以前群馬の中学校で講演をした時も、中学2年生の男の子が「自分は一生懸命なのに、ふざけてるって先生に怒られるんです。」と言った時、「その先生はどこですか〜?」と先生を探し出してしまうことがあった。
会場の雰囲気をくんだ演出をとても大切にする。
それがキートン山田さんの素晴らしいところなのです。
そんな笑いを混ぜながらの進行だが、内容はとても深い。
代表作を挙げれば分かるように、「サイボーグ009」(004役)や「ゲッターロボ」(神 隼人役)、「一休さん」(足利義満役)という声優としての活躍から、30代後半に差し掛かった頃、仕事がゼロというほどになくなりスランプに。そこから今のナレーションという道を見つけ出し、現在のように成功するまでに登りつめていく。その場限りの見せかけの技では長く続かないことに気づき、自分と向き合い本当の実力を高めていくことに目覚める。
顔が見えないナレーションという仕事だけに知らない世界を覗くことができ、 その経験から紡ぎ出される言葉は、心の芯をぐっと掴むように真っ直ぐなもの。
そして人生はどういう人と出会えるのかによって変ってくるとも語る。以前は「失敗しないように」生きていたが、自分に正直に生きるようになってから、周りの目が変ってきて、人の力の大きさを感じるようになった。という。
水分が十分に行き渡った張りのある肌、やさしく潤った瞳、59歳というのが信じられない若さ。
そして何より、富士登山やホノルルマラソンと、会うたびに新しい挑戦の話を目を輝かせながらしてくれるのだ。だからキートンさんに会うと元気になる。
そのバイタリティーはどこから沸いてくるのか、その秘密で今日のレポートは終わりにしましょう。
| 「かっこいい爺(じい)さんになりたい」という一つの夢。 |
それは日常の些細なできごとだ。
ある日、幼稚園のお孫さんと玄関で靴を履いていたら、
「じいちゃんの靴かっこいいね。」とふいに言われたのだそうだ。
ただそれだけのこと。しかし、その言葉がとても嬉しかった、と照れながらキートンさんは言う。
とても小さな事だけど、それがなんだかとても嬉しい、そんなことはないだろうか?
こげ茶色のヴィンテージ皮のジャケットスーツを纏い、講演会場に現れるキートンさんの背中を見ていると、心の底から元気が湧きあがってくるような気持ちになる。
本当にお薦めできる講演です。
(2005年5月23日 株式会社ペルソン 無断転載禁止)
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