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講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > 講演ルポ 堀江謙一

  講師マガジン「人」


 
 堀江謙一 講演
「挑戦の限界を広げる」

  68歳になった今でも
  自分の夢を追いかけ、挑戦を続ける堀江謙一氏。
  今回は堀江氏の気になる講演に お邪魔してきました。

 
講演テーマ: 〜熟年世代からのチャレンジ〜
「 夢に向かって」
 
聴講対象: 一般市民 約1000名  
会場: パシフィコ横浜 

2006.5.22



 
堀江謙一
 <講師> 堀江謙一

海洋冒険家

1962年 世界初、単独太平洋横断。
1974年 小形ヨットによる単独無寄港、世界一周。
1982年 初の縦回り、世界一周。
1985年 世界初、太陽電池によるソーラーボート
      にて単独太平洋横断。
1989年 全長2.8mの小型ヨットにて単独太平洋横断。
1993年 世界初、足漕ぎボート(人力)でホノルルより
      沖縄まで単独太平洋横断。
1996年 ソーラーボート(アルミ缶リサイクル使用)や
 〜   ビール樽528個とペットボトルのの双胴ヨット、
2002年 ウイスキー樽のヨットでの航海に挑戦。
2005年 東周りの単独無寄港、世界一周。

堀江謙一 講師プロフィール


第21回 「挑戦の限界を広げる」

 68歳のピーターパンに会ったような気分だ。
空こそ飛ばないが、250日間も小さなヨットを使って、独りで世界一周をしてしまう。
68歳になって、ここまで行動範囲に境界線のない老人は珍しい。

 堀江さんと言えば、世界初、単独太平洋横断が、
日本の人達に「冒険家・堀江謙一」を知らしめたきっかけだった。 講演もこの時の話から始まる。

 当時の堀江氏は、26歳。わずか6m足らずのヨットで太平洋を横断し、サンフランシスコの港までたどり着いた。この記念すべきヨットは、今もサンフランシスコの海洋博物館に飾られている。3ヶ月間もの航海で、髪はぼうぼう。とにかく風呂に入りたい、散髪をしたい、そう思っていたそうだ。港について初めて声をかけてくれた方が、これも運良く現地の新聞社の方で、取材を受けて、風呂にも入れてもらった。

その時の取材の裏話にこんな話がある。
取材時はこの航海の理由を「僕はやりたかったからやっただけです。」そう答えたようだが、
プロの手にかかると変わるもの。

「そこに海があるから。」その文句で世の中に一気に広まっていったのだ。

この時にすごいのは、「No passport, No English, No money」でサンフランシスコまで
行ってしまったというところだが、何かをする前に万全の準備をしてからでないと
なかなか飛び込めない性質であった日本人からすると、感覚が時代の先を行っている。

ちょうど講演を聴講する方々が熟年層だったこともあり、実際にそのニュースを見ていたという方々が、しばしノスタルジーに目を輝かせていた。実は、講演前の控え室で挨拶に来た主催のお偉方のお一人が、当時、サンフランシスコにいらっしゃって、このニュースを現地で聞いていたというお話をしていたのだが、その方も少年時代を思い出すように、優しい表情をしていた。

ニュースでは時の人。そういった対象の方に話を聞く機会があると、
妙に新鮮に感じたり、その時代を懐かしく思ったりするものだ。

 そもそも堀江氏がヨットを始めたきっかけは、高校のヨット部への入部である。
その時の新入部員は、皆1ヵ月後に辞めてしまい、その後も諦めず一人で続けた堀江氏が、
66歳になる去年の10月に世界一周を成し遂げたのだから、継続力のなせる業そのもの。

そうやって、ゆっくり自分の航海日誌を振り返るように、勇敢な挑戦記を語っていく。

堀江氏の場合、「継続力が大事だ」とか、「基本が大切だ」といった体系だって成功法則を説明する
講演ではなく、自分の経験談から至ってシンプルで強力なメッセージを送り出す。
「挑戦することの無限の可能性。」

自らを変人だと呼ぶ堀江氏だが、最初はこんな挑戦が一人で出来るかなど、
本当は分からなかったという。それでもヨットに乗り続け、
海の上で挑戦を続けているうちに道が開けてきたというのだ。

ちょうど、55歳になる歳に、足こぎボートでハワイから沖縄まで向かうチャレンジをしたのだが、
その成功が大きな自信を与えてくれた。

3ヶ月間たった独りでの航海、今では衛星電話などを使用し、
E-mailで家族とも連絡を取ることが可能なようだが、
それにしても何か問題が起きた時はたった一人だ。

それでも、 少年のように目を輝かせて、自分の夢、情熱を太陽のような笑顔で語る。
「行動することによって、見えないことが見えてきた」と。

又、講演中の雰囲気は、何かに縛られていない晴れやかな様子で、非常に若々しい。
それが聴講者にとって羨ましくも見え、チャレンジする意欲を湧かせてくれる。

人は大人になればなるほど、守るものが多くなって身動きが取れなくなってしまうが、
もう大人になりきった、そして大人を演じ続けるのに嫌気のさした方は、
子供みたいに、好きな夢を見てもいいかもしれない。 そう思わせられる。

拍手とともに講演が終了し、会場の外に待たせてあったタクシーに乗り込んだ堀江さんは、
別れ際にこう言った。

「また挑戦するから、その時にまた。」

堀江氏は、まだまだこれから先も、私たちを驚かせてくれそうだ。


堀江謙一

  (2006年5月22日 株式会社ペルソン 無断転載禁止)


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
これからも講演依頼.comで人気のある講演会をレポートさせて頂きますので、よろしくお願い致します。


 

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