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講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > 講演ルポ 古賀稔彦

  講師マガジン「人」


 
 古賀稔彦 講演
 「決心から全てが始まる」

   「目標達成のために大切なこと」
  オリンピックでは、選手としても、指導者としても
  
感動のドラマを生んだ古賀氏の、
  
気になる講演にお邪魔してきました。

 
講演テーマ:  「人生の教科書」 

聴講対象: アミューズメント業界 
         成績優秀・社員向け 約300人

2006.8.21



 
古賀稔彦

 <講師> 古賀稔彦

柔道家

1967年 佐賀県生まれ。小1より柔道を始め、
      中1より東京にある講道学舎へ柔道入門。
      弦巻中学校、世田谷学園、日本体育大学、
      同大学院、同助手を務める。

2000年 現役引退。
      全日本柔道女子強化コーチに就任。

2002年 子どもたちのための道場「古賀塾」が完成。
      2003年〜「古賀塾」にて、本格的に次世代
      の子供たちの育成をはかっていく。

2006年 現在、古賀塾塾長を勤める傍ら、女子
      強化委員、東京オリンピック基本構想懇談会
      委員の活動を通し、スポーツ界の発展、
      子供達の将来を考えている。

古賀稔彦 講師プロフィール


第24回 「決心から全てが始まる」

最近はテレビでもよく目にするが、
普段の古賀氏も、ユーモア溢れるトークで、場の雰囲気を作るのが非常に上手い。

今日の講演会でも、今のスポーツ界のお話や柔道界の裏話などに触れながら、
一番後ろの列に座っていた男性が少しずつ前傾姿勢になるのを横目に、
古賀さんは一呼吸置いて、こう切りだした。

「私は谷本選手に、自分で考えて、自分で戦える選手になってもらいたかったんです。
だからその為に、谷本自身に強い決心をさせました。」

古賀稔彦

今の若者はあまい、ハングリー精神に欠けるなどと言われることが多いが、女子柔道も又、年の離れた男性の先生が多いため、女性選手は過保護な環境で育ってくることが多い、と古賀氏は言う。しかし、世界で1番になろうとした時、自分自身に厳しく、たくましい精神力を持っていないと、最終的な場面で勝ち残ってはいけない。まずは、この思考の変革から始めることが古賀氏の指導方法、選手自身の力を引き出し、そして育てるためのコーチングだ。

では、その決心とはどんなものかというと、「金メダルを取りたい」ではなく、
「私はオリンピックで必ず金メダルをとるのだ」という明確かつ強い決心。
これをしっかりと本人の心に持たせることを徹底的にするという。

そして、 「決心するという行為は、自分自身を強くさせるスイッチにもなるんです。」と加えた。

人が何かに挑戦する時、必ず不安や問題に出くわす。「初心に返れ」という言葉があるが、
心に思ったり、願うだけではつい人は初心を忘れがちになる。だからこそ、何かに迷った時、
最初にしっかりと決心をしておくと、心がぶれないというのだ。

また、「指示待ち人間」についても古賀氏は、こう話す。
本来人間は個人それぞれの【PRIDE】 、誇りを持っており、人に命令されるという感覚を非常に忌み嫌う。道場でも、柔道を好きで始めたのに、いつのまにかコーチや親にやらされているという思考に陥り、結果的に柔道を辞めてしまうという残念なケースがあるのだそうだ。

自主性、自らの判断や決心のもとでやっている、という思考に変革させることは、非常に難しいが、
まずそこを変えないと諸刃の刃であることも確かである。

そんな古賀氏の「決心」という言葉を聞くとあのシーンを思い出さざるを得ない。
1992年のバルセロナオリンピック。古賀氏は、左ひざ靭帯の損傷を抱えながらも、不屈の精神で金メダルを獲得した。普通の人なら、1ヶ月は動けないという大怪我である。勝負を手にした、その瞬間、古賀氏の両手を広げ雄叫びを上げた姿に、世界中の誰もが勇気づけられ、感動した。

そんな経験をした古賀氏だからこそ、出てくる言葉である。

そして、谷本選手の金メダル。
だからだろうか、古賀氏の言葉は、背負っている人生のドラマの重さの分だけ、
聞くものに期待させる何かがあるのだ。そして、その方法論が実践し易いような分かり易い言葉で、
語られるので、 「私にもできるかもしれない」といつのまにか思わさせられてしまう。

あまり話し過ぎても良くないので、最後に一つだけ、会場の人達の目が変ったエピソードを
紹介したい。成長できる人と 成長できない人、その差だ。

「人が成長する時は、自分の人生を振り返ってもそうですが、何かの壁にぶつかった時の行動が重要です。失敗した時や、行く手を阻む問題に直面した時、<自分に何が足りないのか?>ということをしっかりと自問自答し、自分自身への反省材料として与えられる人が成長できる人だと、私は思います。今の自分では上手く行かないから、壁にぶつかる。つまり、その壁が自分の足りないものや必要なもの、いろいろな課題を教えてくれるんです。それにちゃんと気づける人は、次に変化ができる人だと思います。」

「決心と それに伴う努力と 変化」

壁にぶつかった時、自分の成長のため、部下の成長のため、
前に進むためのスイッチに。古賀氏の講演は効きます。


古賀稔彦 克己復礼

※左の色紙は、講演当日
古賀氏が書いて下さったもの。

「克己復礼」
孔子が「己(の身勝手)に打ち克って礼にかえることが人徳につながる」と論語の中で説いた。謙虚にして積極的に生きる姿勢こそすべての向上の源泉であることを意味する



謙虚さもまた、
古賀氏の魅力のようです。



  (2006年8月21日 株式会社ペルソン 無断転載禁止)


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
これからも講演依頼.comで人気のある講演会をレポートさせて頂きますので、よろしくお願い致します。


 

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