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世界中でお仕事をする、と言いますと、ご主人の福村芳一氏は、上海交響楽団の首席指揮者として世界中を飛び回っていらっしゃいますよね?
最近、どうしてそういう主人と結婚したかわかってきたんです。本当は自分が主人のように世界中で仕事をしたかったんだと思います。
でも、私は語学力が足りないので、主人に自己投影していたんですね。でも、先ほどのロシアや中国のお仕事のように、今は私でもできる時代になってきました。
自分の使命や、生まれてきた目的って必ずありますし、それは達成できるものなんだと思います。私は主人と出会って、本来やりたかったことに気付き、今取り組んでいます。
―― 現在は、芸能活動の他に「日本アーユルヴェーダ伝承協会」会長をなさっていますね。アーユルヴェーダを始めたきっかけを教えてください。
先ほど、父親がお小遣いをくれなかったと言いましたが、それは父が修行を始めたからなんです。それまで、父は貿易商として成功していて、私たち家族も神戸の異人館に住んでいる、裕福な家庭だったんです。
それが、父が40歳の時に、俗世を捨てて隠遁生活に入ったんです。朝日が昇るとともに座禅を組んで、私たちにサンスクリット語でマントラや、瞑想、ヨガを教えたりしていました。家のトイレには大腸を洗浄する器具があったりして。それが、インドで5000年前に生まれたアーユルヴェーダです。日常生活から、人間の自然治癒力を引き出して、健康に気を使い長生きしようというのが目的の、治療法です。
父は私が芸能界デビューした1週間後になくなっていますが、自分が死んでいく過程を説明しながら、そして最後は「オウム、オウム」と言って亡くなりました。それで、アーユルヴェーダを行っていた父がどういう人物で、どのような思想を持っていたのか興味が出てきたんです。
実はアーユルヴェーダは、私たちの日常生活で意識せずにやっている、簡単なことなんですよ。例えば、「鼻うがい」とか、「眼の洗浄」。アーユルヴェーダでは体の穴はほぼ洗います。今は「アイボン」のように商品化されていたり、「鼻うがい」のようにわかりやすい言葉になっていて、アーユルヴェーダが日常生活に浸透しはじめているようですね。
―― では、これから日本アーユルヴェーダ伝承協会会長として、どのような活動をしていきたいと考えていますか?
「アーユルヴェーダ」という言葉はまだ難しいイメージがありますよね。「伝達する言葉」って大事だと思うんです。相手に伝わらなければ意味がないですから。5000年というアーユルヴェーダの長い文化を、より皆さんが身近に感じられるように、現代風にリニューアルして、伝えていくことが私の役目だと思っています。
それと同時に、今の若い人達は「ミスマッチ」と言って、食べ物でもいろんな組み合わせを楽しんでいますけど、あまり自然の摂理に背かない方がいいと思うんです。インドではアーユルヴェーダですが、日本だと古神道の知恵が生活に浸透しているんですよね。
例えば、お刺身と山葵を一緒に食べるのは、殺菌作用があるからだし、冷奴に生姜が付いてるのは体を冷やさないためです。これを崩してしまうから、現在色々な病気が起こっているんだと思います。すべては理にかなっていることなので、逆らわないことだと思います。
―― 最後にメッセージをお願いします
語学力の有無について、先ほどお話ししましたが、例えば、インドに行くと言葉がわからなくても、相手の目を見ていると、ニュアンスというか、雰囲気などで、相手の言いたい事がわかるんですね。
よく、英語ができないから外国人とコミュニケーションができないという方がいますが、そうではないと思います。心の交流を大切にしていけば、心というのは人類共通のものですし、もっと皆わかりあえるんだと思うんです。犬を飼っている方はお気づきだと思いますが、犬が散歩したいのか、ご飯を食べたいのか、目をみればわかるんです。
今、イラクで戦争が行われていますね。もちろん、国際情勢は複雑ですから、そう簡単にはいきません。でも、根底にあるのは同じだと思うんですよ。心で交流せずに、相手を深く知らないうちから、敵と決め付けてしまうのは浅はかだなと思います。
語学力が不足していても、伝えようという気持ちがあれば、相手も一生懸命わかろうとしてくれるはずです。心を大切に、周りの人達と交流していって欲しいですね。
――ありがとうございました。
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