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――日本に興味をお持ちになったキッカケは何だったのでしょうか。
スタンフォード大学へ進学した理由は、勉強のためでもあるし、野球をやるためでもあったのですが、交換留学生のプログラムが非常に発展していたからなんです。生徒全員が留学できるんです。世界を見たいと思っていたので、どこかへ留学したかったんです。
ある時、トイレで用を足していたら目の前にポスターが貼ってあって、「この夏、日本はどうだ」って書いてあった。それで日本に決めました。スタンフォードではトイレにチラシが貼ってあるんです。だって絶対にみんな見るでしょ?(笑)
――特に日本に興味があったわけではないんですね。
そうですね。ただ、アジアの印象はとても良かったです。小さい頃、自分の教会にはチャンさんという中国人の家族がいて、家族ぐるみのお付き合いをしていました。チャンさんは歯医者さんでした。その頃、箸の使い方も教わったので、正しく使えますよ。だから、アジアは好きでした。中国と日本の区別は分からなかったけれど、オリエンタルな雰囲気はとても好きでした。
――それから大学を卒業されてから、アメリカで就職(ローダイオリオンズ)されますよね。
ビジネス・スクールでMBAを取りたかったのですが、成績が少し足りず1年待たなければならなかった。それで、ハンバーガーショップなどでアルバイトをしていました。
その時に、ローダイ・オリオンズの話がきて、就職することになりました。元々ビジネス・スクールを出た後に国際ビジネス、出来ればスポーツに関わる仕事がしたいと思っていたので、丁度良かったんです。ローダイにいた2年間、働きながら学ばせてもらいました。
――その後、日本初のスポーツバーを経営なさいますが、当時からアメリカでは流行していたものなのでしょうか。
沢山ありました。だから、やり方次第では日本でも行けるんじゃないかと思いました。'75〜'79年、僕はデサントに勤めていました。アメリカやカナダのスキーやスケートのナショナルチームなどのユニフォームのオフィシャル契約をしていました。アメリカやカナダを周っていたのですが、商談はいつもスポーツバーでした。沢山のすばらしいスポーツバーを見て周っていたので、日本でも行けると思ったんです。
でも、日本のスポーツバーは考え方が違うというか、うまくいってないと思います。それは、日本にはスポーツが文化として根付いていないからです。
――スポーツが文化であるというのは。
年間にどれだけ真剣にスポーツの応援をしていますか?アメリカやカナダでは、シーズンごとに様々なスポーツを応援しています。そして自分もスポーツをやっています。
学校でも、全校挙げて応援します。日本では、甲子園などの全国大会はみんなで応援していますが、普段の試合までは行かないでしょ?野球以外の他の競技も同じですが、両親ぐらいしか来ていないですよ。
アメリカでは、秋にはフットボール、冬にはバスケットボール、春には野球やゴルフなど、シーズンごとに女性も含めみんなで熱心に観ています。
日本では、一部の野球ファン、一部のサッカーファンなどがそれぞれ盛り上がっているだけ。それも応援することが第一で、プレーが二の次になっています。自己満足になってしまっているんですね。10対1の試合でも、2対1の試合でも同じ応援でしょ。ずっとガンガンやっているだけ。応援を聞いてもどっちが勝っているのか分からない。お祭り騒ぎですよ。日本において、スポーツはちょっとした娯楽なんです。まだ文化として根付いていません。
それからアメリカでは社会人になってもスポーツをしている人の割合が高いです。日本でビジネスマンと話をすると、高校までは野球やっていましたとか、みんな過去形なんですよ。他の国では大学出てからも続けている人が沢山いますよ。よくゴルフやっていますなんて言われるけれど、あれはレジャーですよ。お昼にビール飲んでタバコ吸って。スポーツとは言わない。日本はスポーツ人口が少ないと思います。
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