−岩崎さんが理念とするマーケティングとは何ですか? |
私はこの仕事をはじめて14年になりますが、「送り手が受け手を満足させるために行うあらゆる活動」ということをマーケティングの定義にしています。マーケティングの定義と言うものは幾つもあり、最近アメリカのマーケティング協会がまた新しい定義を出したのですが、凄く分かりにくい。もっとシンプルに言い表す言葉がないだろうか、と思っていたところ、考え出てきたテーマがこれです。情報や物を発信していく側がそれを販売し、対価としてお金をいただくという「交換」を発生させる時に、何をしていけばより効果的か、ということがマーケティングです。商品を磨きこんでより良くしたり、売っていく人が商品の魅力、付加価値を作っていったり、会社のブランディングを考えるのも勿論そうです。つまりどんなプロモーションをするとしても、あらゆる活動はすべてお客様の満足度を最大限に引き上げる、と言うところに集約されてくるので、こういう言葉を私は付けさせて頂きました。
ただそれだけでは、どこの会社も同じような事をやっていくことになるので、実際の戦略を具体化していくことが必要となってきますよね。その戦略を具体化していく所に私が凄く重要だなと感じたのが、「想い」です。戦略に「想い」が加わらないとどんなにいいマーケティング戦略を立ててもうまく行きませんし、実行に移されません。そんなところをこの14年間のコンサルティング経験の中ですごく実感しています。
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−「想い」をもう少し詳しくご説明頂けますか? |
はい。私は学生時代から、マーケティングの勉強をしておりますし、ある程度のマーケティングの基本書は洋書で全部読んでいます。様々なケーススタディの経験もありましたので自信はあったのですが、実際の仕事となった時に、戦略通りに進めているのに全然上手くいかない、ということが起きたんですよ。そこで足りなかった一番のポイントは、「想い」の部分。会社の人達がどんな人達で、どういう想いを持って集まってきていて、今回何をやろうと思っているのか、というところを、きちんと踏まえた上で戦略を立てていなかった。そこで、最近私が信条にしている「戦略は想いに従う」という考えにたどり着きました。マーケティング戦略の基本をおさえながら、その会社の人たちの想いをそこに付加し、のせていく。
ですから、私はマーケティングをうまくやってくために、そこに働く人たちのモチベーション徹底的に上げていく事を片方でやっていきます。それに合わせて上手くいくための成功の原則(マーケティング戦略)をはめ込む。これを両軸にしてやっていくのが凄く重要だと思っております。 |
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−実際に社員のモチベーションを上げるために岩崎さんが、行った例はありますか? |
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そうですね。できるだけ若手に権限を委譲する、ということでしょうか。
最近の例で言うと、今たまたまお伺いしている企業が凄く業績を伸ばしておりまして、お付き合いして6ヶ月で売上が前年比125%、経営利益が129%に伸びました。そこで徹底的に行ったのが、若手メンバーが主体的に動けるような新規プロジェクトを作って、その成功事例を会社全体に広げていくということ。それを繰り返し行ったのです。
その結果、まずその若手のメンバーの意識が一気に変わりましたね。今までは会社から言われた事をただやらされて動いてきたものを、自分達で考え、全体を動かすことができるということを実際に体験させたんです。そうしたらこの人達がすごく主体性を持つようになってきて、会社を変えようと動き始めたんです。これがたぶん一番伸びた原因だと思います。そしてもう一つ大切なのは、委譲されたらその人たちはそれを絶対達成しなければならないという責任感を持つということ。そして結果を出す。結果を出さないで権限を委譲されて仕事をするだけなら誰でも出来ます。しかしそれだと会社も続かない。そして、プロジェクトを任されている本人が楽しめるような雰囲気作り、サポート、仕組み作りによって、会社はより良い方向変わっていく、というように考えています。
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