−経営者意識を持たせることは、今課題にしている企業が多いですよね。
では、例えばですが、一般の方に、こんなことを知っていたら、得をするというような会計のヒントはありますか? |
一番いい例としては、「食器乾燥機を買えば、水道代が年間8万円安くなる。」という話ですね。我が家では、年間10万円しか、水道代がかかっていないので、8万円も安くなったら、8割減です。そうすると、どういう食器の洗い方をしても、8割減にはならない、というのが分かりますよね。世の中、数字で惑わされてしまうことも多々ありますから、生活の中でも、まず自分の家計を知っておくことが大切だと思います。
家計簿をつけていない人が多いですし、もし毎日つけていても、年間はいくらなのか、ということを把握していない場合も多い。節約で家計や夫の小遣いを切り詰める前に、まずデータを取って分析する。そうすると本当に節約する部分や、買い物をする時の損得の判断もはずれません。大雑把でいいんですよ。
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−確かに、数字を見て納得させられることは世の中多いですね。データで大局を掴むという意味では経営においても、一般の生活も同様だと思うのですが、そういった考え方は何事にも応用できますよね。
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そうですね。実は、大学生の頃、歴史家を目指していたんです。歴史の長い流れの中で、今はどういう段階なのかというような、できるだけ大局的な見方をするような努力はしていたので、そういう意味では全体を把握する能力に長けていたのかもしれませんね。どこの時代、人物が好きというより、メソポタミア、エジプト、ギリシャ、ローマでイタリア、オランダ、イギリスと来て、アメリカという大きな流れのダイナミズムが好きで。「木を見て森を見ず」という言葉が戒めになるように、全体を見るという視点は忘れてはいけないことではないでしょうか。
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−確かにそうですね。
今学生の頃歴史家を目指していた、というお話がありましたが、大学受験目前に阪神淡路大震災をご経験されてますよね。 |
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そうですね。震災を経験しなかったら、本を出そうとか、会計士を取ってみようとか、積極的、能動的な事はやらなかったと思います。私は、家が全壊したにもかかわらず命を永らえることができましたが、同級生で18歳の命を終えた人もいます。命には限りがあるので、精一杯やらなきゃ、というのは心にありますね。
実は震災前は、地味に、常に地味に生きていました。そのまま行けば、どこかの山奥で、ずっと本を読むような生活をやっていたかも知れません。でものんびりしていられないな、と気づくことができたから今の自分がいるのではないでしょうか。
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−最後になりますが、山田さんの大切にしていること、講演で伝えたいことは何ですか? |
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大切にしていることは、一つの考えに固執しないという事です。臨機応変とも言うかもしれません。やはり、一つのことを曲げない、というのは凄く大事なことだと思うのですが、それによって他人に迷惑をかけることも多々あるので、自分の考えは柔軟にしていたいですね。だから、新しいことや、面白いことにも挑戦したいですし、また7月に「けっこう使えるつまみ食い会社法」という新しい本も出します。それも是非読んで頂きたいです。
そして講演では、その場に合ったためになるお話をしたいと思っていますが、どんな場所でも共通して伝えていることは、データは大事ですという事です。何をするにしても、データは大事なので。それが山田真哉という会計士らしい視点でもあるのかもしれませんね。
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| −素晴らしいお話をありがとうございました。 |