|
中学校まではね、楽しくて楽しくてしょうがなかった。寝るときもサッカーボールと一緒。高校に入ってからは勿論、目指すところは日本一でしたから、一心不乱に苦しい練習にも耐えて、韮崎高校のエースとしてとにかく一生懸命やっていました。あまりにサッカーばかりやっていたから、「脳みそまで筋肉になっちゃうよ。」なんてたまに言われたりしてね。(笑)
7つ年上の兄の影響でサッカーを始めたのですが、小学校3年生の時、運命の試合と出会ったんです。74年、西ドイツで開かれたワールドカップ決勝戦。その試合を見て、自分でも良く分からないんですけれど、涙が流れてきたんです。まだ9歳ですよ。これはコラムでも書きましたが、オランダのヨハン・クライフという選手の優雅なプレースタイルやキャプテンシーを見てね。
それからかな、サッカーがとにかく上手くなりたい、それでいつの日か自分もワールドカップに出たい、そんな夢をずっと追いかけてきたんです。勿論周りの方からも期待もされていました。だから、今でもJリーグで頑張っている友人もいるけれど、突然の事故で足が動かない、となった時は「全てを失ってしまった」という絶望感で、ただただ、病院のベッドの上で抜け殻になったんだ。「俺にはもう何も残ってないな」って。
|