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  講師の心.com > 講師マガジン 「人」 >スペシャルインタビュー 村田兆治
 
Keywords

1)現代社会を生き抜く心構え
  2)執念があれば、きっと未来は開ける
  3)自分にとっての適性役割を見つける


終身雇用、年功序列神話が崩壊し、若手、中間管理職、シニアと、それぞれの年代の会社員が、今後の人生をどう描くべきか悩んでいるように感じます。村田さんであれば、彼・彼女たちにどのようなアドバイスをされますか?

  石の上にも3年とはよくいったもの。私もそのとおりであると思います。何かを始めて、その世界で自分の本当の役割が見えてくるまでに最低でも3年はかかるということです。1年目に与えられた仕事のやり方を覚え、2年目に仕事を任されるようになり、3年になってやっと会社と自分の関係性が見えてくる。勝負は3年目からということです。だから最近の若者が3年で辞めるなんていうのは、本当にもったいないと思います。

  まあ、これは一般の会社の話であって、プロ野球の世界は全く違います。ルーキーの1年目から容赦のない実力だけが求められる競争が始まるわけですから。実力が足りない選手は出場の機会が減らされ、その他の選手にチャンスが回っていく。しかし、日本は平等社会であるなんて考えはもはや幻ですから、会社員の方々も激烈な競争社会の到来を覚悟しておくべきです。その中で勝ち残っていくには、「一にやる気、二に謙虚さ」です。

 中間管理職の方々は、今のポジションに固執しすぎて、ミスや失敗をしないよう勝負を避けているのではないでしょうか。中間管理職こそ、自分への投資を積極的に行うべきです。挑戦しましょうということです。不安や恐れを感じない自分をつくるために、年上も年下も関係なく、積極的にコミュニケーションを図りましょう。ストレスも一番たまる年代ですから、先ほどもお話したようにリフレッシュできる趣味を持ってください。そうすることで、いろいろな引き出しが増えますから、魅力もアップしていくでしょう。仕事への集中力も高まると思います。

 シニアの方々は元気がないとか言われていますが、全くそんなことはないですよ。みなさん本当に元気です。もしも元気のないシニアの会社員がいたとすれば、その人が勤めている会社の経営者が悪いだけ。これまでに培ってこられた仲間やお客様との信頼関係をしっかり洗い出して、自分がやるべきことに集中すれば大丈夫。それも誰にも負けないこと、シンプルにそれだけを考えていけば道はきっと開けます。そのためには各方面にアンテナを張り巡らせて、あまたいるライバルの中から自分が選ばれるためにはどうすれないいのか考えてみてください。5、6年後には確実に不景気の時代がやってくるでしょう。その時にあなたに与えられるであろう役割をしっかり把握しておくことです。

確かに、世の中の人々がすべて適性な役割分担で動いていけば素晴らしいですよね。自分の役割を探すためのノウハウなどはありますでしょうか?

 自分が選ばれるかどうか、評価されるかどうか、不安ですよね。そこをはっきりさせるためにも、怖くともまず、自分の本音をはっきり相手に伝えることが必要です。衝突してもいいんです。本当のことを言ってくれる仲間をできるだけ多くつくっておいてください。

  世の中における自分の役割とは何か? これもできるだけシンプルに考えてみましょう。あなたの働きによって、「あの人」が幸せになる。それが基本です。ひとりの人間を幸せにすることができれば、その人には家族があり、仲間があるわけですから、その幸せは必ず伝播していきます。仕事の範囲は衣食住に情報と、いくらでも分野がありますから、あなたの力が生かせる役割が必ずあるはずです。自分自身の方向性が定まったなら、競争のためのリサーチなどしっかりと準備をし、成功を確信して前に進めばいいのです。

  お金は満足度を計るツールでしょうか? もちろんそういった側面もあります。お金はきれいか、汚いか、そんな議論をするつもりは全くありません。しかし、世界には日本と違って発展途上の国もあれば、戦争に明け暮れている国もあります。文明が進化していけばいくほど、その格差が広がっていくのはしょうがない。そうやって世界を見て眺めてみると、お金の価値なんてとてもちっぽけに思えてきませんか? 当然、お金のためなら何でもするという風潮は絶対に是正するべき。人生はお金のあるなしよりも、心の豊かさを競うものです。だから私は、何をするにしても、お金は後からついてくるというスタンスを崩しません。そう考えたほうが絶対に選ばれる可能性は高まると思っています。

  そうそう、昔、娘から就職の相談をされたのです。彼女が出版社に行きたいと言うので、「最近は不景気で出版社も給料悪いらしいぞ」とアドバイスしたら、「お金は後からついてくるんじゃないの?」と返されてしまった。いや、確かにそのとおりでした(笑)。

最後に、村田さんの今後の夢を教えてください。

 日本には220ほどの離島があることをご存知ですか? 私は現役引退後、日本の離島を回って少年野球教室を定期的に開催するようになりました。10年くらいかけてこれまで、50島、計100回くらい行っています。しかし、離島にはどうしても距離的なハンデがある。でも、そこには私たちを待っている子どもたちがいるわけです。 実際に目の前でプロとして本物のプレイをやってみせて、交流して、子どもたちがレベルアップしていく。そして、島に残っている大人の指導者に、子どもたちの夢をあなたたちが育てていくのだという意識をもっていただく。この活動を継続することで、島が活性化し、島民のみなさんに活力をもっていただけたらうれしいですね。

 2005年3月、離島密着、離島のための球団「まさかりドリームス」を創立。元・西武ライオンズの辻発彦選手など、約15人の元プロ野球選手が協力してくれています。私はこのメンバーをとても誇りに思っているのです。そして来年には、国土交通省や各自治体の首長さんなどと連携を図りながら、離島だけを対象にした「俺たちの甲子園」大会を立ち上げる予定。大変ですが、その実現をとても楽しみにしています。

―本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
離島に特化した「俺たちの甲子園」、大盛況となることを、
そして日本の離島が元気になることを、心よりお祈りいたしております。

村田兆治氏への講演依頼はコチラから
文:菊池徳行(アメイジング・ニッポン) /写真:上原深音 
(2007年7月24日 株式会社ペルソン 無断転載禁止)  
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