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講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > スペシャルインタビュー 間下このみ

Keywords
  1) 「天才子役」と呼ばれて
  2) 出産と難病に向き合って〜命の奇跡を知った瞬間
  3) 今後の夢・挑戦していきたい事



――最初の妊娠では死産という大変辛い経験をされていますね。
死産の時には、陣痛促進剤を打って分娩をされたと聞きましたが…

 主人が補聴器で胎音が聞くのが日課だったのですが、ある日突然胎音が聞こえなくなって、お医者さんに駆け込みました。亡くなったと知った瞬間は、ショックと同時に申し訳ないって気持ちで一杯でしたね。まず主人に申し訳ない。楽しみにしていた両親や、主人の両親に申し訳ない。そして、一番は自分の息子に申し訳ない。もしかしたら自分が何かしちゃったんじゃないか、行いが悪かったんじゃないかという気持ちで一杯になった。しばらくは、何にも手がつかなくなりましたね。

ただ亡くなってしまったとしても、ほっとくわけにはいきません。お腹の中にいる子供は私の子供だし、やっぱり自分の力で、この世に出してあげたいって気持ちがだんだんと強くなってきて。だからお腹の中で息絶えた我が子を、陣痛促進剤を打って分娩しました。

 よく『オギャーと泣かない子をこの世に産むのは辛かったでしょう』と聞かれるんですが、意外とそういう気持ちはなくて、いま振り返れば、逆に自分の力で生んであげられて良かったです。生まれた後、息子の姿を見た時も、悲しくなって大泣きするだろうと思っていたら、意外と笑顔でいられた。嬉しくなっちゃって。…息子の姿を見られたことがね。目がすごくキラキラしていて、キレイでした。見ることができない方もいらっしゃるみたいなので、私は子供を一度でも見られて幸運だったと思います。亡くなっていても、我が子はいとおしく感じて。女の人って、妊娠した段階で母になってるんだなってその時にすごく感じました。

――2人目のお子さんが出来て、妊娠2ヶ月で難病(特定疾患)の「抗リン脂質抗体症候群」に罹患していることが判明します。血栓予防の注射を毎日打つ闘病を続けながらの出産だったそうですね。

  「抗リン脂質抗体症候群」は、血液中に血栓を作りやすくしてしまう病気で、流産、死産を繰り返している女性に多いという、原因や治療法が確立されていない病気です。病気が発覚して、担当医から「おなかの赤ちゃんのリスクは高いと思ってください」と言われた時には、正直ショックでした。治療では注射を打たないというチョイス(選択)もありましたけど、主人が「やれる事はやろう。後悔はしたくないだろう?」と言ってくれて。父も「俺が毎日病院に送ってやるから」と。私も後悔したくない。自分がやれる限りのことは全てやろう、子供のためだと覚悟を決めたら、意外と怖くなかったですね。筋肉注射は痛いほうの部類でしたが、毎日打ちました。今日は右、明日は左と交互に打って。腕が蒼く腫れてきて日に日に打つ場所がなくなって、お尻やモモにも打ちました。
――合併症の「全身性エリテマトーデス(SLE)」にも悩まされ、旦那さんがSLEで痛む体を、
毎晩マッサージしてくれたそうですね。旦那さんとはどのような会話があったのですか?
  結婚すると、夫婦って意外とじっくり話す時間ってないものなので、マッサージする時間が会話の時間になりました。合併症では関節がものすごく痛くなるんですね。それで主人が何をしていいか分からない中、自分も少しでも何かをしたいと思てくれたみたいで。実際に心配してくれてるのが伝わるので、カラダ的にも嬉しかったけれど、精神的にも嬉しかったですね。生む日まで必死に頑張るって気持ちになりました。色々と話しましたよ。

  実はあるとき、私が「もし子供も自分も駄目になりそうな時があったら、子供を助けてほしい」と言ったことがあるんです。そしたら主人の答えは「わかった」みたいな曖昧な言い方でしたかね。でも、あとから聞いたんですが、「もし医者がそう言ったら、お前を選んだだろう」て言ってましたっけ。その場では、そう答えないと喧嘩になるからって言ってました(笑)。

――子供が生まれた時は、どんな気持ちでしたか?

 我が子を抱いた時は、嬉しいとかヤッターよりも、ホッとしましたね。私の体の中にいる方が危険かもと…、外に出してあげたほうが安全だと思ってましたし。結局、母体と胎児の安全のため、全身麻酔をして、予定より1ヶ月早く帝王切開で出産しましたが、やっとちゃんと息をして、心臓が動いている状態で産めたことにホッとしました。病院の授乳室に通って授乳してた時、赤ちゃんって指を反射的に握ってくれるんです。それが母親として頼ってくれてる気がして嬉しくて。写真作家の血が騒いで、思わず一眼レフで撮影してしまいました。


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