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――現在も闘病中で、薬を飲まれる毎日だと伺っています。
母親になって、変わったことはありますか? |
そうですね。いまも薬は欠かせませんし、一ヶ月に一度は採血や検査をしています。子供ができてから大きく変わったことは、「死ねないな」と思うようになったことですね。私は子供と主人にとっては大切な存在ですから、なんとか生き続けなくちゃいけないと強く思うようになりました。
そして、自分の親への態度も変わりましたね。ありがたい存在だなと。あまり口答えをしなくなりました(笑)。子育ては一筋縄ではいきませんよね。人一人をリッパに育てることは甘くないなあと自分が子育てをしながら、実感しています。でもまだまだ親としては新米。人間ですし失敗はあると思い、完璧を求めず、ベストでなく、ベターを求めて突き進んでいくのがいいのかな、といまは考えています。ベストを目指してしまうとカチカチになっちゃって、気持ちの余裕がなくて悪循環になる(笑)。失敗したり、悩むこともたくさんありますが、主人と迷いながらもうまく育てていけたらいいなと思います。
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――今後、他にも挑戦していきたい事があれば教えてください。 |
そうですね。私がこういう病気になったのも、なにかの縁だと思うんです。だから、同じく病気を抱えて悩んでいる方、命に関して考えてる方、又考えていない方に対して、なにか発信していけたらいいなと思いますね。私の経験をお話しすることで、苦しむ方の心を助けることに役立てるなら嬉しいです。執筆や講演活動などで、世の中に貢献することができれば取り組んでいきます。子供にそういう姿を見せることも、いいことだと思いますし。またライフワークとして写真は続けていきたいです。なにかを表現するためのツールとして写真を使っているので、歌とかお芝居とか他の形で表現している人とも共感できることがあればいいなと思いますね。
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――講演で一番伝えていきたい事は何ですか? |
いまの自分があるという事は、奇跡を重ねているんだいうことです。誰だって病気になる可能性もあるし、事故に合う可能性だってある。私もこの年でこんな病気になるとは思っていなかったのですが、この体験を通して、「人間が生きてることは素晴らしい。奇跡に奇跡を重ねて、ここまで来れて、いま生きてるんだ」とすごく感じるようになりました。普段は生きてること自体をあまり考えませんよね。「生きていることが奇跡だ」なんて口に出すこと自体、恥ずかしいみたいな風潮があったり。でも全然恥ずかしいことじゃない。必死に生きようとして、わが子を心底無事に産んでやりたいと、頑張って。本当にそう思いました。 私は自分の体験をお話することしかできませんが、それを通じて、皆さんの毎日が少しでもいつもと違う毎日に見えたら、とても嬉しいです。
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―本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
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文:佐野裕 /写真:上原深音 /編集:鈴木ちづる
(2008年10月30日 株式会社ペルソン 無断転載禁止) |
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