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世界を回り、世界中の子どもたちとお話した。そして子どもたち誰しもが学校に行けるわけではないことを知った。国によっては学校そのものが存在しない地域はたくさんあり、学校で勉強することを知らない子どもたちもたくさんいる。こうした環境では学ぶことよりも、家のお手伝いをすることが子どもにとっても両親にとっても生きていく為に必要とされていた。
お手伝いというと言葉は柔らかいが、実際はビジネスの一面もある。
例えばアフリカ西部ガーナでは小さな女の子が頭の上にパイナップルを乗せて歩いていた。森を行き来するバスの乗客に一つ日本円約30円で売っているという。なぜ頭にパイナップルを乗せるのか聞いてみると、「お客さんに目立つことで、買ってもらえるから」。小さいながらも立派なビジネスマンの心情が染み付いていた。
イラクではロバに荷台をくくりつけて路を進む少年がいた。何をしているのか尋ねると「トラックに積まれてくる荷物を駐車場から目的地まで運ぶ仕事をしています。」という。「なぜ仕事をしているの?」「父親が運転手をしており積荷の上げ下げを手伝ううちに他の運転手の荷物も扱うようになりました。すると毎日チップをもらえるようになったのです。将来は父のように運転手になりたいと思っています。」
カンボジアでは少女が木炭を売っていた。生活環境が森の中ゆえに、ガスの供給はない。各々の家族が食事ごとに炭に火をおこして食事を調理する。生活必需品として木炭が重宝されていた。両親が木炭をしこみ、娘が売っていく。家族総出で仕事をこなし、生活の糧を得ていた。
アフリカ東部、スーダンにある砂漠で出会った少年は、家族が砂漠の中で生きぬくための飲料水を数キロ離れたオアシスまで汲みにいっていた。ポリタンクを肩に担いで一日、何往復も行き来していた。
世界中で出会った子どもたちは、元気一杯、学校があれば日本と同じように学校に行ける。学校がない地域では、生きていく為に両親の仕事を手伝っていた。
学校に普通に行けることが世界では決して常識でないことを知らされた。

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