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川村透
川村透 講師プロフィール

「あなたは自分の力を
        信じていますか?」

川村 透(かわむら とおる)
川村透事務所 代表
・モチベーティブ・スピーカー
・翻訳家
・企画コンサルタント

 
Vol.11 「さあ何か、新しいこと始めよう」

 新しい年が始まった。今年は何か新しいことにチャレンジしよう、と思っている方は多いだろう。しかし、去年も同じように決意し、2月にはもう忘れていた・・・なんてことはなかったか。今年こそ、その思いが3日坊主で終わらないように、新しいことを始めるときに役立ついくつかのヒントを書いてみたい。


1.「こんなこと、やってもいいのかな」という罪悪感
 僕は新しいことをやるとき「こんなこと、やってもいいのかな」という罪悪感に少しかられる。この感覚は人によって違うだろうが、僕にはこの表現がぴったりくる。「親に怒られそう」「同業者に怒られそう」「こんなこと、僕がするなんて・・・」こういう感覚が、僕の新たな挑戦のバロメータとなっている。自分は慎重派で、まわりの評価を気にしながら生きてきた。だからそう感じるのかも知れない。

 人には快適ゾーン(Comfort zone)が必ずある。すでにやったことがあることは、勝手もわかっているし、何も心配がない。しかし、そこから一歩外へ踏み出すと、何が起きるかわからないし、失敗するかもしれない、いままでの自分でいれないかも知れない・・・と不安がつのる。新しい職場に入ったり、はじめてスノーボードをするときと同じだ。でも、そう感じるのはあなただけではないから大丈夫。この罪悪感や不安こそ、新たな挑戦への証といえる。


2.子供の心でイメージする
 新しいことを始める前に、まずそれをやっている自分をイメージしよう。ここで大事なことは、現実に起きている問題や自分にある制約などをとりあえず忘れて、ある意味、自分勝手にイメージすることだ。それには子供のころの自分に戻ってみよう。

 子供は想像の天才である。世の中のルールや常識にとらわれず、ゲームを考え出したり、絵を描く。僕も子供のころ、未来の空飛ぶ自動車の絵を想像して絵に描いたりしたものだ。誰にもそんな思い出はないだろうか。そのときの気持ちに戻ってみよう。

 人の脳は、現実と自分が想像した現実とを区別できない。梅干を思い浮かべただけでつばが出てくるように、自分が成功している姿を思い描くと、脳からドーパミンなどの幸せホルモンを分泌せよとの指令が発せられる。そして血の循環もよくなり、体温も上がる。体が一度、その状態を体験してしまうと、それを現実の世界で実現させようと潜在意識が働きだす。それが無意識のうちに、自分を動かし、偶然の出会いや出来事を生んだりするのだ。

 このように、イメージの持つ力は大きい。今日から寝る前、3分だけ新しいことをやっている自分をイメージしてみよう。


3.ファイルをひとつ用意する
 また、書類を投げ込めるファイルやホルダをひとつ用意しよう。そしてそこに、その新しいことに関するメモ、新聞記事、雑誌切り抜き、関係者の連絡先などをまとめておくのだ。同時にパソコン上にはそのホルダを作り、そこへはネット上で集めたアドレスのブックマークなどを保存しておく。こういう物理的な場所ができることにより、私たちの意識のアンテナは不思議とその情報を取り込んでくれる。そして気がつくと、そのホルダは、あなただけの、貴重な情報データベースになっているはずだ。


4.身近な人ほど反対する
 よく会社の同僚などに自分の夢を話すと、表面上はうなずいていながらも、どこか冷ややかな反応を感じることがある。

 今、あなたの身近にいる人にとっては、あなたが変わることは望ましくないのだ。周りの人は、あなたがいままでどおりでいることを求める。しかし、彼らの期待に応える必要はさらさらない。あなたは彼らの人生を生きるのではなく、自分の人生を生きねばならないはずだ。だから、近しい人から反対されても「それは必ず起きるもの」と流しておけばよい。また、「いままで誰もやったことがない」からといって、あなたができないという保証はない。

 一般論に自分を含める必要はない。あなたは人とは違うのだ。身近な人の反対は起きるものと思っておこう。むしろ、あなたから遠い人ほど、客観的な判断をしてくれるものだ。


5.方法はあとからついてくる
 つい、何かをはじめるとき、頭の中で考えて、うまくいくかいかないかを判断しがちだが、現実の世の中はそうでもないらしい。僕はコンサルタント時代、クライアントへの提案は必ず机上で論理を組み立ててからでないとだめだと学んだ。そして物事はすべてそのように考えるのだと思い込んでいたが、どうやら別の方法もあるらしい。実際、僕の会った多くの起業家達は、ある程度いける!と思ったらまず行動し、行動する中で答を見出している。僕がはじめて本を出すときも、わけもわからず、出版社に飛び込みで電話をかけながらやりかたが見えてきたし、独立してメシが食えるか?・・・と思ったが、独立してからいろいろなチャンスがあることがわかった。だから、考えるだけであきらめず、ある程度の見通しを立てたら、まず自分にとってのステップ1をやってみることだ。

 新しいことを始めるのは、とても楽しい。それは人によって違うだろう。独立、転職、または留学かも知れない。でもいま不安を感じていたら、それは新しいことをやろうとしている証拠だ。勇気をもって受話器をとり、電話をしよう。上司に思い切って辞表をだそう。いまできることをすることが、次へのステップを開いてくれる。
みなさん、一緒に頑張りましょう。

※このコーナーでは、皆さんからの質問や相談を受けつけています。もののみかたを変えるきっかけになるような答を目指しますので、どしどし感想欄までメールをください。



<川村 透講師のコラム バックナンバー>
Vol.10 「ALS患者から学んだこと」
Vol. 9 「コンプレックスは自分の原動力」
Vol. 8 「自分のものさしを持つ」
Vol. 7 「言葉があなたの人生を決める」
Vol. 6 「未来へ帰る」
Vol. 5 「小さく考える」
Vol. 4 「自分の論理よりその場の論理」
Vol. 3 「2つの悪い知らせ」
Vol. 2 「自信に根拠はいらない」
Vol. 1 「みなさんこんにちは。川村透です。」

 

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