koushinococoro.com 心
講演講師の思い・メッセージを伝える

講師の心.com



会社概要 講演のお問い合わせ 著作権 サイトマップ HOME



  講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > 川村透
 
 
川村透
川村透 講師プロフィール

「あなたは自分の力を
        信じていますか?」

川村 透(かわむら とおる)
川村透事務所 代表
・モチベーティブ・スピーカー
・翻訳家
・企画コンサルタント

 
Vol.12 「自分のプリンシプルを持つ」

 プリンシプル=principleという単語を辞書で引くと、「主義、原則」などとある。要はどんなことがあっても揺らがない、譲ることのできない自分の筋、哲学といったところだ。

 ビジョンvisionは、これから実現しようとする壮大な絵、またミッションmissionは自分に与えられた使命だが、プリンシプルとは、日々、自分の行動規範となる基本的考えである。ところが、この単語の意味がよくわからない日本人が多い。


1.プリンシプルとは、絶対に譲れない自分の原則
 principleには、また脊椎動物の背骨という意味がある(軟体動物にはprincipleがない)。
背骨は人間の中心で、一本筋が通っているから、この言葉の持つ大事さがイメージできよう。英語では、たとえばIt’s a matter of principle .(そればかりは譲れない)(これは私のポリシーの問題だ)のように使ったりする。

 わかりやすい例でいうと、たとえば日本人女性が、尊敬するアメリカ人の先生から、どうしても一緒にホテルに泊まりたいと迫られたとする。たいていはNoと言えない。そんなときには It’s a matter of principle といえばよい。これで相手はまずあきらめるという。それだけ、彼らにとって、このプリンシプルという言葉には絶対的なのだ。


2.プリンシプルのない日本人
 ところが、このprincipleを簡単に譲歩してしまうのが日本人だ。

 小泉首相が、公約とかかげた国債30兆円未満というのも、公約というからには「principle=ゆずれない原則」のはずだ。ところが、それを簡単に反古にしてしまう。

 またついこの前まで、野党だったと思った人が、今度は与党側で演説をしている。つまり、自分の筋が通っていない。これも借り物のイデオロギーだ。

 かつて、明治維新までの日本の武士階級の人達は、すべての言動はプリンシプルがはっきりとしている必要があるという教育を受けていたはずだ。これは朱子学が影響しているものらしいが、戦後、すべてを骨抜きにされてしまった日本人に、このプリンシプルへのこだわりを持っている大人は少ない。


3.プリンシプルある人、白州次郎
 ところが、近代日本にもこのプリンシプルを通した人がいた。「白州次郎」という人物だ。彼は、戦後の復興期に政財界で活躍した人だ。若くしてケンブリッジ大学に留学し、そこで紳士道を学ぶ。戦後、吉田茂首相との交流もあり、GHQとの交渉役も務める。マッカーサーをして、「唯一、従順ならざる日本人」といわしめた男だ。後に東北電力の会長もつとめている。

  彼は終始、プリンシプルを持った生き方にこだわった。晩年、軽井沢ゴルフ倶楽部理事長のときには、時の首相、田中角栄に対し、「メンバー以外はプレーさせない」という原則をつらぬいて、総理大臣をもつっぱねたエピソードは有名だ。

 私は、こんな粋な男がいたのかと、久しぶりに感動を覚えた。プリンシプルの大事さに共感する方は、ぜひ「白州次郎」を追ってみてほしい。


4.プリンシプルのないビジネス
 私が以前、コンサルティング会社に勤めていたとき、自分が本当にいいと思えない製品でも、いいと言わざるを得ないことがあった。これは「本当に自分が納得して、いいと思うものを提供したい」という私のプリンシプルに反した。

 また、ビジネスをする相手でも、私はこのプリンシプルで相手を判断する。まず相手にプリンシプルがあるかどうか、もしあるならそれに共感できるか。つまり「この人は何を人生で大事にしているのか。なぜこの仕事をしているのか」という行動理由だ。私にとっては、「カネになるか、ならないか」よりも、「その人や、そのビジネスの意義に共感できるか」が大事で、それがないと仕事に力が入らない。

 ただカネ儲けをしたい、前の仕事がうまくいかなかったから、今度はこれをしている、という人とは、あまり仕事をしたいと思わない。その手の人物が言っていることは、借り物であり、会社や状況が変わればすぐに変わってしまうことが見えるからである。

 プリンシプルのない人は、自分のポリシーがない。その場の状況や相手に応じて、自分の意見を変えてしまう。そんな人は、軽々しくprincipleという言葉を使うべきではない。


5.自分のプリンシプルを持つ
 人生や仕事で成功しようと思ったら、まず自分の中にしっかりとした背骨、つまりプリンシプルを通すことが大事だと思う。それがあって初めて、相手も尊敬を払ってくれる。国際社会ではなおさらだ。それが見えないから、アメリカに大金を貢いでいても、いつまでもshow the flag:日本としての顔をみせろなどと言われ続けるのだ。

  あなたは、どんな原則に基づいて、日々動いているのか。人生で、仕事で、絶対に譲れない哲学は何か。まずはそれを見つけてみよう。それがわかってきたら、常にそのプリンシプルに自分の言動を照らし合わせてみればよい。その作業を続けるうちに、自分のプリンシプル(行動規範、原理原則)が培われていくものと思う。

 私のプリンシプルは、「人に勇気や、新しいもののみかたを与えられるかどうか」だ。これに沿うようなメッセージを今後も発信していくつもりである。

参考文献:
『交渉力の英語』 松本道弘 著 講談社現代新書
『プリンシプルのない日本』白州次郎 著 ワイアンドエフ



<川村 透講師のコラム バックナンバー>
Vol.11 「さあ何か、新しいこと始めよう」
 
Vol.10 「ALS患者から学んだこと」
Vol. 9 「コンプレックスは自分の原動力」
Vol. 8 「自分のものさしを持つ」
Vol. 7 「言葉があなたの人生を決める」
Vol. 6 「未来へ帰る」
Vol. 5 「小さく考える」
Vol. 4 「自分の論理よりその場の論理」
Vol. 3 「2つの悪い知らせ」
Vol. 2 「自信に根拠はいらない」
Vol. 1 「みなさんこんにちは。川村透です。」

 

講演依頼.comのご紹介

あらゆるジャンルをカバーする沢山の講師の中から、講演主旨・講義テーマに合致する講師情報をご提供致します。
講演依頼の無料相談を是非ご活用ください。
人生・ライフスタイルから芸能・スポーツまで幅広いジャンルの中からお客様の目的に合った講師をご紹介させていただきます。
講師ジャンルカテゴリはこちら


講演講師の思いやメッセージを伝えるWEBメディア 提供サイト:講演依頼.com
心
講師の心.com 会社概要 講演のお問い合わせ 著作権 サイトマップ HOME

講師の心.comは、講師の紹介及び講演出演依頼を承るWebSite 講演依頼.comから
毎月旬でお勧めの講師の"心"="思いやメッセージ"をコラムやインタビュー形式でお伝えするWebメディアです。


Copyright(C) 2005-2009 PERSONNE,Inc,All rights reserved