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川村透
川村透 講師プロフィール

「あなたは自分の力を
        信じていますか?」

川村 透(かわむら とおる)
川村透事務所 代表
・モチベーティブ・スピーカー
・翻訳家
・企画コンサルタント

 
Vol.48 「頑張ることより大切なもの

 こんにちは。皆さんお変わりありませんか。
正月気分も抜け、ようやくエンジンも始動してきました。あたたかい春が待ち遠しいですね。
さて、今回は仕事の初心に帰れるようなお話をしたいと思います。

■僕が惚れ込んだ獣医さん(男)

  いつものように愛犬りゅうを抱いていると、なんと足の一部が丸くハゲている箇所を発見!鳥の足みたいにガサガサです。急遽、犬を飼ったペットショップ併設の病院に。ここには獣医さんが三人いて、曜日によって担当が違います。これまでも何回か行っていますが、今日の担当はN先生。はじめてかかる先生です。

 「こんにちは。どうしましたか?」
ドアを開けると、そこにはメガネをかけた30歳くらいの小柄な男性の先生が。
 「先生、ここなんですけど、毛がハゲて・・・」
 「あ、本当だ。ちょっと顕微鏡で調べてみましょう」

 こんなやりとりから先生との会話は始まったのですが、話しているうち、僕はなんだかこの先生を好きになってしまいました(変な意味じゃなく。男の先生ですよ、念のため)。何かこう、返ってくる言葉が違うというか・・・。「本当に犬や飼い主のことを考えてくれているなあ」「この仕事が好きなんだなあ」そう思わせるものが、先生の態度や話し方ににじみ出ていたのです。

 (皆さんにもそんな経験はありませんか?仕事をしていて「おっ、なんかこの人いいな」って思うときが)

 先生は、やがて顕微鏡から眼を上げ、声をかけてくれました
 「ダニがいましたね。覗いてみますか?」
 ちゃんと自分の目で見させてくれる心遣いがまたいい。
 「はい。・・・おっ本当だ。すごいですね。見えるんだ」
 「これで原因がわかったんで、お薬を塗って、また一週間後様子をみましょう」
 説明もわかりやすく、こちらの質問もしっかり受け止めてくれ、満足のいく診察でした。
 また物を言う目線が、上からではなく、患者側と同じ立場でしゃべってくれたのもよかったのです。
(なぜ、こういう素晴らしい先生が、人の医者には少ないのでしょう?)

 僕は少しこの先生に興味を覚えたので、いくつか質問をしてみました。
 「ところで、先生はなぜ獣医さんになったんですか?」
 「生き物がやっぱり好きだったからかなあ」
 「先生、獣医さんて楽しいですか?ほら、こういうところってハードだって聞くし・・・」
 「大変ですけど、楽しいですよ」
 「どんなところが?」
 「いろんなことができるから飽きないですよ。ほら、眼科だったら眼ばっかりみなきゃいけないでしょ?」
 (なるほど。そういう考えもあるか)

 その後、犬を連れていくときには、必ずこの先生と決めています。それは、このN先生の「自分の仕事が好き」オーラが、とっても心地よいからなのかもしれません。

■3つの質問

 僕は、上のように、いつも相手に興味を持ったとき、次の3つの質問をします。
 1)なぜ、この仕事をしているのですか?
 2)仕事、楽しいですか?
 3)どんなところが楽しいですか?

 大体、この3つを聞けば、その人の仕事観みたいなものが見えてきます。僕は、そこがすごく知りたい。それにすごく興味がある。なぜ、この仕事をしているのかっていう、根っこの部分が。そこにその人の哲学があるはずなんです。

本当に好きでその仕事をしている人っていうのは、まるで楽しさの噴水があふれ出ているよう。それが相手に伝わるのではないでしょうか。そして、それを感じた相手が「あ、この人いいな」「あ、この人に任せたい」あるいは「何とか助けてあげたいな」と思うのです。本人はあくまで自然体で、努力とか、頑張るっていう感じではありません。そしてある意味、この在り方は努力や頑張りよりもパワフルなのです。この力を使わない手はない?


■頑張るのではなく、好きになろう

 よく成功するには「一生懸命」「頑張る」「努力」などが必要だといわれます。もちろん、これらも大切ですが、その前にできることが。それは自分を好きになること。自分の仕事を楽しくすることです。

 一生懸命、義務感や責任感で頑張っても、肩がこるだけですよね(この漢字をみただけでも!)。それより、自分はなぜこの仕事をしているのか、何が楽しいか、楽しくないなら、どうすれば楽しくなれるか、それを自分で知っておくことです。

 僕も、以前会社勤めのときは「自分がその仕事を任された以上、その期待に応えないといけない」というプレッシャーの中で生きていました。確かに頑張ってはいましたが、楽しくはなかった。だから人がみても「ああなりたいな」とは思えなかったと思います。でも、いまは本当に自分のやっていることが好きだし、楽しい。心から自分を誇れる。そのオーラが人に伝わっているのだと思います。

 もし、これを読んでいる方で、日々頑張っている人がいたら、
ちょっと頑張るのをやめて、「自分はなぜこの仕事をしているのか?」その原点に戻ってみてください。

 どんな仕事も、将来の自分に無駄なことはひとつもありません。
楽しくないなら、楽しめる方法を探せばいいだけです。

 今年は、ぜひあなたも「自分の仕事が好き」オーラを手に入れてみませんか。
 肩の力を抜いて。
 それには、ぜひ先ほどの3つの質問を、自分に向けてみてください。

今月のメッセージ: 
 1)なぜ、この仕事をしているのですか?
 2)仕事、楽しいですか?
 3)どんなところが楽しいですか?



<川村 透講師のコラム バックナンバー>

Vol.47 「こうしてやりたいことを見つけた二人」 特別編
Vol.46 「やりたい仕事の見つけ方」
Vol.45 「ダイヤログ・イン・ザ・ダーク」
Vol.44 「<いい子>のままでいませんか?」
Vol.43 「本物に触れることの効用」
Vol.42 「犬の世界にもコーチング?」
Vol.41 「気働き」
 
Vol.40 「こだわるべきか否か?」
Vol.39 「コーチングにできること 〜あるミスをした運転士ととの会話」
Vol.38 「ゲームで仕事を斬ってみる」

Vol.37 「海に散ったウインドサーファー」

Vol.36 「これっておかしいんじゃない?」

Vol.35 「凶は吉なり」
Vol.34 「あと一回」
Vol.33 「いまに見てろ」
Vol.32 「裏返し」
Vol.31 「20年前の自分に出会う」
 
Vol.30 「ミスしたときこそチャンス!」
Vol.29 「自分をRe-framingしてみよう」
Vol.28 「上司をコーチングしてみませんか?」 〜逆コーチングのススメ〜
Vol.27 「いまから遅すぎることはない!」 〜50代に学ぶ「すがすがしさ」〜
Vol.26 「組織でうまく動けなかった自分」
Vol.25 「形のない贈り物」

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Vol.22 「可能性のドアをたたく」

Vol.21 「ワークショップで組織が生き返る!」 
 
Vol.20 「企画を通す喜び」 
Vol.19 「僕ってクレーマー?」
Vol.18 「倒れた父がはじめて見せた笑顔」
Vol.17 「人は変わらない」
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Vol.15 「イアン・ソープの翻訳やらない?」
Vol.14 「こだわりがある人は、成功しない」
Vol.13 「人と自分を比べてしまうあなたへ」

Vol.12 「自分のプリンシプルを持つ」

Vol.11 「さあ何か、新しいこと始めよう」
 
Vol.10 「ALS患者から学んだこと」
Vol. 9 「コンプレックスは自分の原動力」
Vol. 8 「自分のものさしを持つ」
Vol. 7 「言葉があなたの人生を決める」
Vol. 6 「未来へ帰る」
Vol. 5 「小さく考える」
Vol. 4 「自分の論理よりその場の論理」
Vol. 3 「2つの悪い知らせ」
Vol. 2 「自信に根拠はいらない」
Vol. 1 「みなさんこんにちは。川村透です。」

 

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