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川村透
川村透 講師
プロフィール

「もののみかたを
        変えてみませんか?」

川村 透(かわむら とおる)
川村透事務所 代表
・モチベーティブ・スピーカー
・翻訳家
・企画コンサルタント

 
Vol.6 新企画!もののみかたで問題を解決する『もののみかたラボ』 ケースその4
           〜もののみかた×農業

先日、琵琶湖の湖北農業センターでの講演に先立ち、「現場のことを知りたいのでどなたかご紹介ください」とお願いしたところ、一人の女性のお名前が。このお方、僕の農業に対するイメージをコロッと変えてくれました。そこで今回は、彼女を中心に、今後の農業についてひとつ。

「女の子だって、農業で起業できるんやで!」
お名前は田中小有里さん。若干28歳の、都会でOLさんをしていそうな可愛い華奢なお方です。
生まれも農家ではない。大学も出ている。

なんでこんな子が農家?しかも大規模農場の取締役?

これだけ意外性があると、人の固定観念はパキーンとはずれます。彼女は、中学生のときから母親の知り合いの農場にアルバイトに来ていて、それがずっと続いていて、あるとき、その農場のご主人から「後を継いでみないか」といわれて即決したという、異色の経歴の持ち主。いまはその農園のご主人と共同経営という形ですが、いずれは代表になられるでしょう。彼女の農園名はニューファームSAYURI(これまた新しい感じでイイ!)コメ、麦、大豆がメインだそうで、いまや琵琶湖の湖北地域で最大規模の作付け面積を誇っているそうです。彼女はこの地域だけでなく、全国の農業従事者の希望の星!講演に呼ばれたり、テレビ、新聞などでもよく取り上げられるお方です。

冒頭のキャッチ「女の子だって・・・」は、彼女のある講演でのテーマから拝借したものですが、田中さんは農業のイメージを変えたいと言います。「こんな女の子でもできるって思ってくれたら、もっとやりたい人がふえるかも」・・・確かに増えそう! 農業っていうと、つらくて泥だらけで大変というイメージが・・・。しかし彼女は、ピンクのキャップや明るい作業服を身にまとい、しっかりとUVケアをして、ローライズジーンズでトラクタに乗っているという、まったくもってミスマッチ(笑)。お休みにはネイルをびしっと決め、お気に入りのブランドを買いにショッピングという、フツーの女性です。彼女いわく「水稲は、機械化されているので、そんなに力作業でもないから、女性でもできるんです」そーなんだ。「機械に女性が乗るという感覚がないんです」確かにない! 女性が車よりもおっきいコンバインを運転している姿は、なかなか思い浮かびません。農作業って重労働っていうのも、ひとつの固定観念ですね。

「時代は追い風」
いま、日本の農業は過渡期です。米価は下がる、後継者はいない、土地は荒れる・・・。
これまでのように兼業農家で、ちょろちょろとおコメを作っている農家はやっていけない時代にきています。大規模経営に集約(田中さんの農園がこれです)するか、小規模でも有機栽培などで品質を上げてブランド化を目指すか、大きくはこのふたつに分かれるのでは。あるいは、コメ以外のイチゴやベリーなどの栽培を手がけ、あわせて人を呼ぶ観光農園などの道もあるでしょう。農家の人たちも変わらなくてはいけません。

でも、悪いことばかりではない。いま食の自給率が下がり、輸入食材の安全の問題や、フードマイレージの話題など、時代が少しずつ農業に追い風になってきているのを感じます。そのときに必要なのは、田中さんのような「あー女の子でも農業できるんだ」という存在。どんな仕事でも、女性が頑張りだしたら、男性も集まるものです(笑)。

農業ってええ仕事やと思う。
彼女は「農業ってええ仕事やと思う」と言います。僕は肌で感じていないので、100%は理解できないけど、自分の努力と、自然との合作でできたひとつの作品(コメ、野菜など)を喜んでくれる人がいる、という仕事は、僕のやっている仕事に何か通じるものもあると思って、なんだか共感。農業家もアーティストですよね。

農業っていいかも。自分が納得するものがつくれる(100%かかわれる)。あれこれいう上司もいない。定年もない。自然に囲まれて、子育てもできるし、それを手伝ってくれるお年寄りもいる。工夫次第で重労働も減らせる。

農業にビジネスマインドを持ち込んでやっている人は、まだまだ少ない(それで大成功している農業家さんもいます)。都会で会社で働いた経験のある人にとっては、大いに工夫のしがいがあるフィールドが農業だと思います。パソコンやインターネット、コスト管理、マーケティングなどの知識をフル活用できる場です。

あなたもイチゴで1000万!
最後に興味深い試算をご紹介します。実際ある農家の人に聞いた話です。たとえば脱サラなどでイチゴ栽培を始めるとします(イチゴの理由:それほど難しくなく、設備もかからないから。少し手間暇はかかりますが)。

まず、土地を用意します。広さは10アール(10m×100m)。約テニスコート4つ分と思ってください。これくらいの土地は、買えば200万円くらい、借りると1年で1万3千円(安い!)くらいで借りれるそうです。

そして、ビニールハウスを建てます。これに300万くらい。そして小型耕運機が10万くらい。それに肥料、苗などで2万くらい。あとは電気、水道など。土地を借りれば、もろもろ含めてざっと400万くらいでスタートできそうです。

そうしたら、まず苗を3月に植え、9月くらいまでかけてだんだん苗を増やしていき、12月くらいから赤いイチゴがなって、いよいよ収穫です。

テニスコート4面くらいですから、夫婦二人+友人で何とかできそうですね。さて収支は?最初の年に、売上600万、うち経費が半分の300万、その他を引いて、手取りが200万くらい。まあ最初ですから。2年目。だんだん勝手もわかり、手取り300万。4年後には600万円に。ここで少し土地を広げ、アルバイトさんも数人雇って、手取りが1000万くらいに。

どうですか、この数字。決してまったく外れた数字ではないそうです。中堅サラリーマンと同じくらいですよね。イチゴは市場に持っていっても、割りとはけがいいとか。インターネットで売ってもいいですね。そうそう、会社で営業などをやっていた人が脱サラしてはじめると、上手に販路を見つけてくるそうです。たしかに、コピー機や住宅がイチゴに変わっただけですから、しかも自分が精魂こめたイチゴですから、トークにも熱がこもるはずです(笑)。

サラリーマンで、そろそろセカンドライフが気になる40代以上の方。
夫婦で、自然の中で自分らしい生き方をしたいと望む若い人。
自分の納得のいく商品を、喜んでもらいたいと願う人。
そして、企業で力をもてあましている女性。
農業、という選択もありかも。


 


<川村 透講師のコラム バックナンバー>

【もののみかたを変えてみませんか?】
Vol.5 「もののみかたを変えたら、路上も革命の舞台に」特別編
Vol.4 「『日本の足元に革命を!!』 若き靴磨き職人のもののみかたに迫る!」特別編
Vol.3 「『もののみかたラボ』 ケースその3 もののみかた×自己PR」
Vol.2 「『もののみかたラボ』 ケースその2 もののみかた×できない上司」
Vol.1 「新企画!『もののみかたラボ』 ケースその1 もののみかた×福祉の現場
 
【あなたは自分の力を信じていますか?】
Vol.66 「できる営業=探偵 その秘訣は共感?!」特別編
Vol.65 「普通の人でも輝ける

Vol.64 「メンターめっけた」

Vol.63 「事務所選びはクリエイティブ?」
Vol.62 「もののみかたを変えて ディズニー式コミュニケーションを実践しよう!」特別編

Vol.61 「桑田投手の怪我を思う」

 
Vol.60 「自分の正しさをいったん手放す」
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Vol.58 「ノーブレス・オブリージュ」
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Vol.50 「人はアウトプットしないと変わらない」
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Vol.35 「凶は吉なり」
Vol.34 「あと一回」
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Vol.32 「裏返し」
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Vol.30 「ミスしたときこそチャンス!」
Vol.29 「自分をRe-framingしてみよう」
Vol.28 「上司をコーチングしてみませんか?」 〜逆コーチングのススメ〜
Vol.27 「いまから遅すぎることはない!」 〜50代に学ぶ「すがすがしさ」〜
Vol.26 「組織でうまく動けなかった自分」
Vol.25 「形のない贈り物」

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Vol.22 「可能性のドアをたたく」

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Vol.17 「人は変わらない」
Vol.16 「やると決めてからやる人、ただやる人」
Vol.15 「イアン・ソープの翻訳やらない?」
Vol.14 「こだわりがある人は、成功しない」
Vol.13 「人と自分を比べてしまうあなたへ」

Vol.12 「自分のプリンシプルを持つ」

Vol.11 「さあ何か、新しいこと始めよう」
 
Vol.10 「ALS患者から学んだこと」
Vol. 9 「コンプレックスは自分の原動力」
Vol. 8 「自分のものさしを持つ」
Vol. 7 「言葉があなたの人生を決める」
Vol. 6 「未来へ帰る」
Vol. 5 「小さく考える」
Vol. 4 「自分の論理よりその場の論理」
Vol. 3 「2つの悪い知らせ」
Vol. 2 「自信に根拠はいらない」
Vol. 1 「みなさんこんにちは。川村透です。」

 

 

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