親野 智可等のコラム「本当に子どもを伸ばす大人とは?」
親野 智可等(おやの ちから)
教育評論家
1958年生まれ。公立小学校で23年間教鞭を取り、1~6年すべての担任を経験。経験をいかして発行しているメルマガ「親力で決まる子供の将来」は読者4万人を超え、教育系メールマガジンとして最大規模を誇る。 人気漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる。
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Vol. 2 『日常的に叱ることには大きな弊害が2つある(2)』
(2010年05月25日)
第1回目で、次のように書きました。
「否定的かつ感情的な言い方で叱られ続けると、子どもは自分に自信が持てなくなります。同時に、叱る親に対して不信感を持つようになります」
前者について、さらに詳しく書きます。自分に自信が持てなくなるというのは、自己肯定感が持てなくなって、いい自己イメージを持てなくなるということです。
そして、自己イメージとは自分をつくっていく上での設計図です。建物をつくるとき設計図を元にするように、自分をつくるときも自己イメージという設計図を元につくるのです。
ですから、「自分はがんばれる。努力家だ」「自分はやれる。能力がある」という自己イメージを持っている人は、長い間にだんだんそうなっていきます
また、「自分はダメだ。がんばれない。能力がない」という自己イメージを持っている人も、長い間にだんだんそうなっていきます。
逆はあり得ません。つまり、「自分はダメだ」と思い込んでしまった人が、自分の可能性に果敢にチャレンジして、どんどん能力を高めていくことなどあり得ないのです。そういうことは、本質的にあり得ないことなのです。
ですから、親が子どもを伸ばしたいと思ったら、まずやるべきことは子どもがいい自己イメージを持てるようにしてあげることです。
いい自己イメージさえ持てれば、親がいちいち細かいことを言わなくても、子どもが自分でどんどんそちらに向かって進んでくれます。
その反対に、まずい自己イメージを持ってしまえば、親がいくらあの手この手を繰り出しても、すべて徒労に終わってしまうことになるのです。
親がいつも否定的かつ感情的な言い方で叱っていると、子どもにまずい自己イメージを持たせてしまい、結果的にこのようなことになってしまうのです。