親野 智可等のコラム「本当に子どもを伸ばす大人とは?」
親野 智可等(おやの ちから)
教育評論家
1958年生まれ。公立小学校で23年間教鞭を取り、1~6年すべての担任を経験。経験をいかして発行しているメルマガ「親力で決まる子供の将来」は読者4万人を超え、教育系メールマガジンとして最大規模を誇る。 人気漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる。
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Vol. 22 『楽勉なら自然に学力を高めることができる。』
(2012年01月25日)
何事でも言えることですが、楽しみながらやることが一番身に付きます。特に子供の場合はそうです。あまり勉強が好きでない子や意欲がない子に問題集をやらせたり、参考書を読ませたりしても、なかなか身に付かないものです。
でも、そういう子でも力を付けられる方法があります。それは楽勉です。楽勉とは、生活や遊びの中で楽しみながら知的に鍛えることです。
その1つとして私がお勧めしたいのはカルタです。書店に行けば、平仮名カルタ、漢字カルタ、四字熟語カルタ、諺カルタ、慣用句カルタ、俳句カルタ、百人一首カルタ、歴史カルタ、地理カルタなど、いくらでも売っています。
カルタは、800年の伝統を持つ日本古来の楽勉です。百人一首、伊勢物語、源氏物語など文学作品を題材に、大人の知的遊びとして広まりました。
江戸時代以降は、狂歌、発句、漢詩、格言、諺など、どんどん増えました。当時の人々は、こういったもので遊びながら自分たちの知的な教養を高めていたのです。
現代では、前述のように多種多様なカルタがあります。もちろん各家庭で手作りしても良いのです。
普段からこういったもので遊んでいれば、それだけでも学力を伸ばすことができます。子供は、遊びながら何の苦もなくどんどん覚えてしまいます。
例えば、小さいときから俳句カルタをやっておけば、いざ6年生の国語で俳句の勉強が始まったとき大いに自信を持って取り組むことができます。そのようなことをやらずにおいて、その時になって問題集や参考書で俳句を勉強させても、楽しくも何ともありません。
ぜひ、毎日の生活の中で当たり前のように楽勉ができる環境を整えてあげてください。そういう環境の中にいる子は、自然に勉強ができるようになります。