揚田. あき(あがりた. あき)
株式会社 アガリタ.アキ 代表取締役社長
アイドルとしてデビューし、女優、タレントなどを経て、「マネーの虎」(2003年)への出演をきっかけに、健康ドリンクバーの出店を決意。現在、女性社長として麻布十番と銀座で、健康ドリンクバーを二店舗経営している。
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Vol. 11 『有機野菜、低農薬、無農薬の違いについて』
(2010年02月15日)
突然の野菜クイズです。
最近、パソコンの使いすぎで目が疲れているあなたは、
ビタミンAたっぷりの「人参」を購入しにスーパーに行きました。
目の前には、二種類の人参が売っています。
「無農薬人参」と「減農薬人参」です。
お値段は同じです。
さて、あなたは、どちらの人参を買いますか?
「そりゃあ、勿論、同じ値段だったら、無農薬を買うに決まってるじゃなーい!」
なぜ無農薬を買うのですか?
「だって、農薬を使っていないほうが良いもの」
はい、結論から言います。
無農薬と、減農薬はどちらも農薬は使用しています。
「えーーー!勘違いしてたー!」
ショックを受けた方慌てないで下さい。
ご安心ください。
そもそも野菜は、農薬を全く使用しないで作ることは不可能に近いのです。
実際に野菜などをちょっとでも自分の手で作った経験がある方はお分かりでしょうが、本当にあらゆる害虫が野菜を襲ってきます。みるみるうちに、実や葉や茎を食べつくし、甘い汁を吸い尽くし、原型を失うどころか、モノそのものが「無」になります。
要は、市場に出まわることが不可能になる、ということです。
そうなってしまうと、私達は農産物、野菜を食べられなくなります。
そこで、人間の身体に害のない値を研究し、データーに出したものが「基準値」となり、その基準よりも高いものは、世の中に流通しません。
だからこそ、ご安心を。
まずは、こちらのご理解をしたところで本題に戻ります。
では、農薬を使用しているのに、なぜ「無農薬」と謳っているものがあるのか...身体の安心の基準にそった野菜の中で、より農薬の量や、農薬の使用回数を減らしたものを無農薬と表記していいですよ、という決まりなのです。
最近、飲料水で「ゼロカロリー」と謳っているものが大流行していますよね。
不思議に思ったことはありませんか?「こんなに甘いのになぜ?ゼロカロリー?甘味料を使っているのになぜ、ゼロカロリー?」と。
100ml中、5キロカロリー未満のものは、ゼロカロリーと謳っていいですよ、という規定があるのです。
例えるなら野菜もそれと同じです。
正確にご説明しますと、現在、農水省のガイドラインでは、「有機農産物」「特別栽培農産物」という表示を用いることとなっており、「無農薬」「無化学肥料」「減農薬」「減化学肥料」等の用語は誤解を招くので表示を控えるようにされています。
つまりは、今現在は、自然環境への配慮から、基準より少ない農薬で作った農産物で市場に出まわるものは、表示を2種類に分けることができます。
有機JASマークがついている「有機農産物」と、それ以外の「特別栽培農産物」というものです。「有機農産物」とは、原則として、化学合成農薬、化学肥料および、化学合成土壌改良資材を使わないで種まき、または、種付け前2年以上(多年生作物にあっては、最初の収穫前3年以上)経過し、堆肥などによる土づくりを行った田畑で収穫されたものです。世の中的には、これが安全面では一番安心とされていますが、お値段がかなり高めです。
さて、「なんとかお値段がお手頃であって欲しいわ!」と思われる方。
ご安心ください。
有機農産物以外で、農薬に配慮した農産物を「特別栽培農産物」といい、今まで「無農薬」「減農薬」「無科学肥料」などと表示されていたものです。一般のものより、ほんのちょっと高いかもしれませんが、ほんのちょっとです。「特別栽培農産物」は、それぞれの地域で一般的に使われる化学合成農薬の「使用回数」を基準の半分以下、化学肥料の「使用量」を半分以下にして栽培された農産物です。しかし、再度申し上げますが、「有機農産物」「特別栽培農産物」以外だからといって体に害があるわけではありません。人間の身体にとって安全であるという基準をきちんとクリアしてますので、ナーバスになるものではありませんからね。
さて、どの野菜を選びましょうか。
残留農薬がどうしても気になるので、野菜の皮をしっかりむいてお料理する方は多いと思います。しかし、野菜の皮には、実の部分よりも栄養価がたっぷり含まれていますので、できることならば皮をまるごと召し上がりたいですよね。栄養価の面を考えると、農薬がより少なめの野菜で「特別栽培農産物」と呼ばれているものを選ぶのも良いかもしれません。しかし、普通の野菜よりお値段はちょっと高めので、ご自分の生活と相談しながら野菜選ぶことも大切だと私は思います。
今回は、皆様が普段なかなか判別つきにくい農薬のお話をさせて頂きました。
おわかりになりましたでしょうか?
最後に、本当に簡単にまとめますと以下です
■農薬・化学肥料を原則使わない → 有機農産物
■農薬・化学肥料を使うが、量が少ない → 特別栽培農産物
野菜の知識を学びながら、より美味しく安全な野菜生活をとりいれてみてくださいね。