相沢 正人(あいざわ まさと)
キラー・コンテンツメーカー
(株)光文社に入社し、「茶髪」「公園デビュー」「シロガネーゼ」など生活する街に根ざした数々のヒット企画をネーミングと共に展開。同時にモデル発掘、育成にも力を入れる。2002年には月刊「VERY」編集長就任。その後独立し、2006年3月 セブン&アイ出版 編集部長 就任。
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Vol. 10 『「時の流れ」に気づけるか?』
(2010年02月05日)
昨年末、「ファイナルファンタジー13」が発売された。
RPG(ロールプレイングゲーム)ではドラゴンクエストと並ぶ
人気シリーズである。
ファイナルファンタジー(以下FF)では基本的に数人のキャラクターが
力を合わせて敵と戦っていくパーティプレイである。
さて今回のFF13がいままでと大きく異なる設定を取り入れたことを
指摘しておく。
それは主人公が「女性」で「戦士」である、ということ。
これまでのFFでは主人公は「男」であり
女性キャラが得意とするのは「白魔法」とよばれる
回復魔法であった。
そういえば、「癒し系」という言葉も流行っていた。
癒し系女性タレントが人気になったり......。
ところが今回のFFではライトニングという名前の女性戦士が
刀を振り回す!
そしてそのことに「違和感を感じない」。
この「違和感を感じない変化」に時代を感じる。
なるほど、女性が仕事を持つことも当たり前になった。
初婚年齢が高くなってきている。
女性が年上というカップルが増えてきている。
言ってみれば男と女のロール(=役割)も
時代とともに変化しているのである。
ただし、逆転したわけではない。
時の流れによって少しづつ変化し続けているのである。
逆に、人が作るルールは時と関係なくそこにとどまる。
ビジネスが時代と遊離していったりするのはそのためである。
雑誌ですら寿命がある。
人気があった雑誌が休刊、廃刊に追い込まれる。
そして新しい雑誌が創刊される。
FF13をプレイして思う。
男性キャラが女性戦士に回復魔法を使っている姿が
「いま」なんだと。