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相沢 正人のコラム「女の時代サバイバル」
相沢 正人
相沢 正人(あいざわ まさと)
キラー・コンテンツメーカー

(株)光文社に入社し、「茶髪」「公園デビュー」「シロガネーゼ」など生活する街に根ざした数々のヒット企画をネーミングと共に展開。同時にモデル発掘、育成にも力を入れる。2002年には月刊「VERY」編集長就任。その後独立し、2006年3月 セブン&アイ出版 編集部長 就任。

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Vol. 11 『大切なのは「気分」!』
(2010年03月05日)

どうも日本という船が目指す港が間違っているような気がしてならない。
自民党から民主党へ、政権は変わったものの
実は目的地は変わっていない。
その目的地とは「ECO」である。

個人消費が落ち込んでいる。売れているのは減税措置がとられた車、家電、
そしてユニクロ、マックなどの「安い」商材。
特に女性の消費が戻らない、という。
このことと、日本の目指す目的地に大いなる矛盾を感じる。

女性は男性に比べて「感覚的」「感情的」動物である。
人気雑誌を見てもわかる。
男性誌といえばB5サイズかあるいはA5サイズ。
女性誌は、私が関わってきたようにA4変形版といわれる大きなもの。
さらに活字よりも写真が多い、もちろんカラーである。

私などは「シロガネーゼ」などの言葉を創った、とよく言われるが、
実際に大切にしてきたのは言葉よりヴィジュアルである。
写真のディレクション、セレクション、そして言葉もヴィジュアルの一部と捉えてきた。
それはすべて読者が「感覚的」「感情的」だからである。

数年前、とある大企業が街づくりの一環としてオープンした「オシャレなカフェ」を見た。
「ECO」を錦の御旗に掲げる企業だ。
確かに店のデザインはオシャレ。
しかしテーブルは廃棄された携帯電話をリサイクル......これはまだアートになっていた。
そして店の中心にあるのはゴミを再処理する巨大な機械。
これはもう女性が「お茶をしたい」という「気分」にならない。

だいたい本当に「ECO」な生活をするなら
車も家電も買わなきゃいい、ってことになる。
「ECO」の先には「もったいない」「倹約」という「気分」がある。
つまり個人消費を期待しない社会を作ります、ていうのならばこれでいい。
それでマニフェストでも作ってほしい。
さらに言えば「ECO」なんて地球に住む以上、「人として」あたりまえ。
それを宣伝文句にするなんて偽善はやめたほうがいいと思うが......。

「ECO」という言葉には女性たちの消費を抑制する効果がある、のである。
これでいいのか?日本!




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