中村 浩子(なかむら ひろこ)
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より光文社「JJ」誌にてファッション、ライフスタイルページを担当。女子大生ブームの時代にライターとして活躍。91年にはVENUS PROJECTとして独立し、ファッション誌で企画・編集を担当。06年には(株)セブン&アイホールディングス (株)セブン&アイ出版 スーパーバイザー就任。
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Vol. 2 『制約があるところからオシャレが生まれる』
(2009年06月05日)
高校生が制服姿を何とか可愛く見せたいという想いからルーズソックスが大流行したり、キャビンアテンダントから美人に見えるまとめ髪とスカーフの結び方のお手本が生まれたりと、制約がある場面でこそ、女心の本領が発揮され、数々の流行が生まれてきました。
何でもOKでないから工夫を凝らしてオシャレをする。
そんな女心の現場として、最近「なるほど!」と感心したのが、歯科大の診療科。
歯科医を目指す学生が実践の場としてドクターをサポートしているのですが、先生も学生もほぼ男性。そんな中で、ある女子学生が大学病院名の入ったパンツスタイルのユニフォームに院内用シューズ、顔には大きなマスクを着用して私の担当に。全く女性を感じさせない制服姿なのに、第一印象が「可愛い」。
ドクターが席を外した瞬間に、「もしかして、まつ毛エクステしてる?」と話しかけると、「えっ、わかります?」と嬉しそうな笑顔。「一日中マスクをしているので、目元が勝負かナと思って、ここだけは気合入れてます」とのこと。
なるほど、印象を決めるのはまなざし。マスクで他のパーツが隠れているだけに、目だけが強調されすぎてもおかしく、眉の形とまつ毛のボリュームで微妙に可愛さを表現しているというわけ......。
よく見ると、さり気なくまぶた全体から眉下までマットな明るめのシャドウを入れて、マスカラ無しでもまつ毛を際立たせるテクニックも使っている様子。「中村様もエクステですよね。自然だなと思って気になっていました」患者も見られているかと思うと恥ずかしい...。
新型インフルエンザの流行など、もはや花粉症だけでなくマスクは外出時のエチケットとして必須になりつつある時代。小さめサイズやカラーバリエーションなど女性仕様も開発されていますが、制約があるからこそ何とかしたいと思う女心から、マスクに似合うメーク法やヘアアレンジが生まれるかもしれません。
次回予約時には、追加取材をしたいもの。
どうかアシスタントが男子学生でありませんように...。