中村 浩子(なかむら ひろこ)
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より光文社「JJ」誌にてファッション、ライフスタイルページを担当。女子大生ブームの時代にライターとして活躍。91年にはVENUS PROJECTとして独立し、ファッション誌で企画・編集を担当。06年には(株)セブン&アイホールディングス (株)セブン&アイ出版 スーパーバイザー就任。
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Vol. 11 『オリンピックビューティ』
(2010年03月05日)
バンクーバーオリンピック開催中、日本選手を応援する毎日でしたが、仕事柄目を離せなかったのは女性アスリート達の美しさです。
まずは、開幕早々に登場したモーグルの上村愛子選手。さすがTBCのイメージモデルを務める実力だけあって、残念ながらあと一歩でメダルに手が届かず、悔し涙にまみれた泣き顔ですら美しかったのが印象的でした。過去何回かのオリンピックを通して、すっぴんで一番可愛かったのは上村選手ではないでしょうか。
後半に向けて話題の中心はフィギュアへと移り、メダル候補として注目され続けてきたキム・ヨナ、浅田真央、安藤美姫の3選手がクローズアップ。フィギュアの女王達に見る美しさはやはり「目力」だと実感しました。それぞれの演技・プログラムをジャッジや観客にアピールする目元。キム・ヨナは目尻に向かって大げさな位くっきりと太めに入れたアイラインで独自の妖艶さを、真央ちゃんはアイシャドウの単色使いと長めに引いたアイラインで大人の女性をアピール、ミキティは個性でもあるオークル肌を生かすマスカラのボリューム付けでエキゾチックな雰囲気を強調と、いずれの選手もその「目力」による感情の表現が見る側の心にひしひしと伝わってくるものでした。メダルの順位はともかく、ビューティでは甲乙つけ難い「目力」の戦いでもありました。
そして、フィギュアが「目力」の勝負なら、日本人の誇るべき美しさはやっぱり「肌力」なんだと確信させてくれたのがカーリング、クリスタルジャパンのメンバー。ストーンをリリースする一連の動作で、TV画面に向かってあれだけゆっくりと顔がズームアップされて来るのですから、それもハイビジョンで。一人一人の肌の状態まで丸わかりです。青森や北海道出身の選手達だけあって、全員白くきめ細やかな美肌の持ち主ばかり。ほぼノーメークにも関わらず、皆美しく見えるのはまさに「肌力」のなせる技。中でもマリリンこと本橋麻里選手は、トリノで注目されて以来この4年間でより洗練された印象でした。
その秘密はヘアスタイルに有り? 前髪を編み込んだヘアアレンジや後頭部に高さを出すスタイル、髪の色に合わせたカチューシャなどのヘアアクセサリー使いなど、「肌力」がより引き立つオシャレなヘアスタイルで、実力と共にビューティでも他の選手よりひとつ先輩を感じさせてくれました。他の競技とは違って、カーリングのユニフォームがポロシャツと黒いキレイめパンツという街着に近いスタイルなので、本橋選手はオリンピックにおけるオシャレな読者モデル的存在として、人気を集めたのかもしれません。
いずれにしても、どの種目の女性アスリートにも共通するのは、"真剣な顔の美しさ"。アスリートビューティならではの輝きが、男性はもちろん、女心を魅了するのではないでしょうか。4年後によりステキになっている選手、また、新しく登場する10代の選手。バンクーバーが終わったばかりなのに、もう次を期待してしまうのは私だけではないように思います。