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Vol.16 「目の輝きがだんだん曇ってきたら」
先日、京都で講演。学生のFくんが主催だった。Fくんは、その講演日の2ヶ月前、たまたま私の講演を聞いていただいたらしく、「ぜひ、また京都に来てほしい。僕が主催で、人を集めます」と情熱アタック。若さに押され、OKした。
私はあまり期待していなかった。なぜなら、学生だから。数人集まるくらいかなあと思っていた。予想通り、事前予約は4人。40人の会場に椅子がダダダーとならんでいて、空席ばかりになるだろうなあと思っていた。「まあ、これも笑いのネタになるだろう。4人の前で講演するなんてなかなかないからねえ」とスタッフ同士話をして、いざ、お客さんの入りを待った。
時間になり、受付を開始。フタをあけてみると、ゾクゾクと学生が入ってくる。しまいには40席すべて埋まり、立ち見が10名以上出るほどになった。ガラーンとしていた会場が、熱気で沸いた。そこへ、クマの着ぐるみを着たFくん登場。会場がドッと沸く。意表を突かれた表情と笑い声。和んだ空気の中、Fくんが前座をし、私も話した。普段はしゃべらないようなヒミツネタまで出してしまうほど、盛り上がった。
Fくんは、着ぐるみは警察から無料で借りてきたらしい。告知のために新聞社を足で回って、毎日新聞に載せてもらったらしい。大学でちらしを配りまくっていたらしい。彼の努力、すごかったようです。
学生はすごい。エネルギーあるなあと再確認。ああいう熱気を、社会人はいつくらいから忘れてしまうんだろうか。目の輝きがだんだん曇ってくる自分に焦りだす社会人も多い。もう一度若い彼らに触れると、かなり自分の中にスイッチが入るのを、私自身は感じた。
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