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Vol.17 「起業したい人へ」
「起業」というタイトルで講演することも、たまにある。会社を作って1年。最初、びくびくしていたことが、今は何でもない些細なことになった。お金の交渉、仕事の段取り、だいぶ慣れた。スタッフにどう接していいか迷っていたものが、なんとなくスタイルができてきた。意思疎通がうまく取れるようになった。
起業するときのイチバンのポイントは、そこにちゃんとしたミッションがあるかどうかだと、思う。どういう方針で、何をこだわりに、どんなお客さんに何を伝えたいのか。どんなミッションの会社にするのか。それがないと、いろいろゆれる。最初はいろんな仕事が入ってくる。それを「やるか」、「やらないか」の判断は、そのミッションに「沿うか」、「沿わないのか」。そしてそれが「楽しいか」という2つの基準で、両方を満たすものだけ、実行することに私はしている。
おいしい話も来る。お金だけ儲けようと思っていたら、「やろう」という決断になるはずだったが、「でもそれって、やってて楽しいかな」と考えてみると、「いや、あんまり楽しくない」と思うことが多々ある。そういうときは、いくらおいしくてもお断りしてきた。そうすると、楽しいことだけをして仕事していけるのだから、最高。自分らしい仕事がしたいから会社を辞めたので、会社を作ってまで自分を殺してお金のために働きたくないなあと思うからだ。
こういうと、「そんなに社会は甘くない。ちゃんと稼がないと」と思う人が多いらしい。でも、やってみたらわかると思うが、本当に心の底から楽しんで仕事をしていると、そのまわりに人やお金は自然とよってくるもの。ま、ウソだと思ったら試してみてください。最初の一歩さえ踏み出せば、あとはなんとかなるものだから。
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