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Vol.32「実力あってのテクニック」
代々木ゼミナールの元不良古文講師、吉野敬介さんの本の中にこんな言葉があった。
「小手先のテクニックなんか知ってたって何の得にもならない。実力あってのテクニックなんだ」
彼は古文の偏差値を、わずか3ヶ月で25から80まであげた。その際にこだわっていたのは、基礎力をとことんあげることだったそうだ。間違った1問に対して、なぜ間違ったのか、それを納得するまで理解する。大量にこなすだけではなく、1問に対する理解を深めたのだ。
大人になっても、実力不足であればあるほど、小手先のテクニックだけを追い求めてしまう。おそらく、実力がないからこそ、そこで埋めようと必死になるのだろう。
私も講演をはじめたばかりの頃は、どうやって人の心をひきつけたらよいのか、いろんな本を読んで研究して実践したことがあるからよくわかる。
でも、テクニックはしょせんテクニック。土台がないところには意味をなさないのだ。むしろ実力がついてくると、テクニックなんか必要ではなくなる。自分の経験からそれらが自然とできるようになるのだ。はたからみたらテクニックのように見えることは、自分の中で効率化した結果だったりする。
人の場合は、実力とは、人間力だと思う。人間的に深い人というのは、何も語らなくても、ただそこにいるだけで存在感があったりする。テクニックで自分を守らなくてもいいくらいに、しっかりした自分を作りたいなあといつも思う。
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