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Vol.46 「恐怖心で萎縮してしまう気持ちを乗り越えるコツ」
田坂広志さんが、何かをやるときの恐怖について以下のように語った。
「チョークで床に30センチ幅の道を書いたら、その上をらくらく走れる。しかし、その30センチの道が、断崖絶壁の上にかけてある板だったら、一歩たりとも歩けない。われわれの力は、それくらい、おそろしいくらい、恐怖心で萎縮してしまうのだ」
これを聞いたときに、なるほどなーと思った。
同じ、30センチ幅の板なのに、周りの環境が違っていたら、走れない。いや、周りの環境が違っているのではなく、自分の心の中の状態が違っていたら、走れないということ。恐怖心があるのと、ないのとでは、全然違うということ。
人間は、すさまじく心の影響を受ける。
ほんの少しの恐怖心が、すべての行動をあきらめさせる抵抗力に変わる。動物としての自己防衛本能だから、当たり前のこと。
でも、その板の先に、やりたいことがあるとしたら、その板が、やらなければならない最初の試練だったとしたら、どうだろうか。勇気を出して、一歩を踏み出すだろうか。
断崖絶壁の上にかけられた30センチの板。
その板がかけられた反対側の崖には、キラキラ光る宝(夢、やりたいこと、実現したいこと)。その30センチの板を走り抜ければそれが手に入るという場合、その渡った先にあるものがどうしてもほしいときに、火事場の馬鹿力が出る。つまり、恐怖心を乗り越えるくらいに強い願望が、自分を動かす。私の場合はいつもそう。
「あ、怖い。でもやりたい」いつもその狭間で一旦躊躇する。でも、やる。コツは、2つ。決めたらなるべく早く歩き出すこと。下を見ずに、行く先を見ること。
考えると、最初はほんの小さな恐怖だったとしてもそれは肥大化するから。想像力がふくらみ、あることないこと考え出す。「落ちたらどうしよう」からはじまり、「板が途中で折れたらどうしよう」、「足がすくむかもしれない」など、起こりようがないことまでも、起こるような気になってくるから。
下を見ずに、行く先を見ることは、落ちたときの恐怖を持ちながら歩くよりも、ゴールに着いたときの喜びを想像しながら歩いたほうがいいから。リスクばかり考えずに、ウキウキした結果を想像すること。目線を上にあげること。
それが、私流の断崖絶壁の板の上の渡り方。恐怖心で頭の中がいっぱいになる前に、もしかりに成功したときの喜びを想像してみたならば、怖いながらも1歩踏み出す勇気がわくのではないかと思う。
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