|
Vol.48 「想像力の使い方」
「超えられない何かがあるからこそ、私たちは想像力をかきたてられる」と写真家の星野道夫さんは言った。
私たちは、目の前の障害をどう乗り切ろうかと、想像力をふくらませる。見えない未来を想像するチカラもあれば、過去はこうだったと理解することもできる。
現実に起こることだけがすべてではない。ほとんど、想像しているんだと思う。明るい未来も、不安な未来も、すべて想像から来るものであって、現実じゃない。
現実だけで生きていると、不安なんて感じない。犬が明日のご飯のことを心配しないように、時間の流れで人生を見ないと、不安なんて感じない。今、目の前にご飯がありながら、「これが明日もあるだろうか」と
心配するのは、想像力があるからこそ。
つまり、想像しないと、不安も感じないのだ。ただし、想像することによって、その不安も消すことができる。想像力とは、なんと大きなものなんだろう・・・と思う。現実をも包み込んでしまうくらいに、きっと心の中では大きなウェートを占めている。
恐怖を感じるのも、それを打破する方策を考えるのも、すべて自分の想像するチカラによるんだなあ。そう思うと、全部、心の中で創ったものなんだと気づいた。超えられない何かを想像しているのも心だし、それを超えることを想像できるのも、心なんだ、と。不安や恐怖の大半は、心の中で起こっている。
想像力は、見えない不安ばかりを膨らますために使うのではなく、「超えられない何か」を目の前にしたときに、存分に発揮したいと思う。
|