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Vol.55 「砂時計のように仕事を片付ける」
私は、仕事がたまって仕方なくなったら、こう考えるようにしている。
「よし、とりあえず1個やろう」
ものごとの優先順位の例として、『カエルを食べてしまえ!』(ダイヤモンド社)には、「一番重要なことからはじめなさい」と書いてある。
この本での「カエル」とは、一番大きく重要なこと。どうしても食べてしまわないといけないカエルが目の前にあるとしたら、イヤでもどうしても食べないといけないんだから、最初に食べたほうが、すっきりする。そうやって重要な仕事をうまくこなしていると、「流れにのっていると感じる」状態になるのだとか。
しかし私は、それ以前に自分の気持ちの乗り具合を大切にしている。つまり、一番ノッていることから、はじめる。
だから、とりあえずはじめる1個目の仕事は、私の場合、一番簡単なものが多い。エンジン全開のときは、重要なことからはじめることも多い。重要かどうかではなく、やる気が高いものからはじめるのが一番時間がかからないと私は思うのだ。
以下の、哲学者のカーネギーの言葉が、私は大好き。これをいつも思い浮かべて、何かをするようにしている。目の前のやらなければならないことを、どう片付けようかと考えたとき、いつも思い出す言葉だ。
「人生を砂時計と考えてみよう。砂時計の上部には、無数の砂が入っている。そして、それらの砂はゆっくりと、一定の速度で中央のくびれた部分を通過していく。この砂時計を壊さないためには、余計な手出しをせずに、砂の1粒1粒がくびれた箇所を通過するままにしておくほうがいい。
人間もこの砂時計そっくりなのだ。朝、仕事をはじめるときには、その日のうちに片付けてしまわねばならないと思われるものが山ほどある。けれども、われわれには一度に1つのことしかできないし、砂時計の砂がくびれた部分を通るように、ゆっくりと、一定の速度で仕事を片付けるしか手はない。さもないと、肉体や精神の働きが狂ってしまうのだ」
一度に1つのことしか、できない。だから、いい方法なんてなく、1つ1つをやるしかないんだ。そう思うと、最初の1つをはじめてしまうと、その後もどんどんその調子で片付ける気力がわく。
でも、最初の1つにすら、やろうかどうかを悩んでいるときは、まったく進まない。継続して進めるには、まず最初の1歩。そしてそれをやったら、あとは砂時計を思い出せばいいのだ。
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