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Vol.56 「こう思おう」
講演のあとなど、テンションは最高潮で血液がドクドク沸騰しそうに興奮していたのがひいて、心地よい余韻にひたることがある。と、同時に、「どうだったかな、今日」という少しの不安や疑問がなんとなく出てきたりも、する。「大丈夫、大丈夫」と思おうと思っても、もっとできたんじゃないか、全力出せてたか、やはり力不足だったんじゃないかと、気持ちが一瞬、ゆれる。
そんなとき、スタッフの1人が言った言葉を、いつも思い出す。
「こう思おう。問題点や課題は探せばいくらでもあるけれど、今の私たちのベストが出せたと」
今の、私の、ベスト。それでいいんだと、改めて思い出させてもらう言葉だ。完璧じゃなくてもいい。ほかの人からみた満足がどうこうじゃなくてもいい。自分にとってベストだったか。何か新しい1歩を踏み出したとき、心によぎる、一瞬のゆらぎ。
不安な中でも、また1歩進める力にするためには、起こったことに対して、あら捜しをしないこと。反省はしても、後悔しないこと。次からの課題にはしても、「だからもうやめよう」と思わないこと。この1歩進んだ自分を認めること。
そんな1歩、1歩の積み重ねが、後ろを振り返ったとき、長い長い道となって、自分の自信となるんだと思う。問題点や課題は探せばいくらでもあるけれど、今の自分のベストが出せたといえるくらい、ベストを尽くして進もう。そうしたら、きっと、問題点や課題に押しつぶされずに、また1歩進めるはずだから。
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