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Vol.60 「同じ言葉でも、誰が語るかによって違う」
昔、恐縮せずに「バンッ」と自分の意見を言うほうが、かっこいいんじゃないかと思っていたときがあります。今もそれはあまり変わりませんが、少しだけ、その考えも変わってきました。
「実力のある人が恐縮するのは、かっこいい」ということ。
田坂広志さんの講演を、CDで聴いたとき、ものすごく、謙虚だった。今までは、その言葉だけで判断すると、「それは恐縮しすぎなのではないか」と思うほどの腰の低さ。でもそのときは、そんな風には感じず、田坂さん、かっこいいなーと思ったのです。「今から本気で、命をかけて語る」という大前提のもと、それでもおごらずに、目の前の人に頭を下げられるのは本当に実力があるからこそ、その頭を下げるときの姿勢が凛とした謙虚さに映るんだなあと感じたのです。
今までは、実力がない人が最初に恐縮したような防御線を張ることによって、自分ができなかったときの言い訳を最初に作っているように聞こえていたんだと思います。
実力のある人が恐縮するのは、かっこいい。
実力のない人が恐縮するのは、言い訳。
まだ実力も経験も少ない私は、言い訳なしで、いこうと思います。言い訳したい自分を飲み込んで、それでも勇気を出して1歩進みます。経験をつんで、実力をつけ、ぼんやり思っていることを、自分の心の底から出てくる言葉に変えるために。
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