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Vol.66 「手を抜いていない自分と戦いたい」
以前、テレビの「マネーの虎」にでていた、ソフト・オン・デマンド社長の高橋がなりさんが言った。
「高速道路で走る気ない人間を追い抜いたって面白くない。本気の戦いは面白い。でも俺は今、戦う人間がいない。誰もはむかってこない。なんかおもしろくないんだよね」と。
そういいながら、同行している社員を本気で怒っていた。私はそれを見て、はっと気づいた。
私、最近、本気で怒ってない。本気で人と関わろうとしていない。ちゃんと自分の気持ちを伝えていない、と。
社員の成長をあたたかく見守ろう、相手を信じるからこそ、相手の成長ペースを崩さないでおこうというやさしさから。でもそれは、たんにサボっていただけかもしれないと思ったのだ。本当に、相手に可能性があると信じていたなら、ちゃんと指摘するから。ちゃんと伝えている高橋がなりさんを目の前にして、そんなことを学んだ。
私も実は、本気で競うほどの何かがなく、手持ちぶさたで退屈だったのかもしれない。手を抜いている自分と戦っても、走る気のない自分と戦っても、その自分を追い抜いたところで、面白くなかったのかもしれない。
自分が本気になると、一気に面白くなる。人生は自分との戦いだから。他人がどんなペースで走っているかなんて、究極のところは関係なく、自分がどれだけ本気で走っているか、だから。
他人が大事なのは、自分がどれだけスピードを出しているかが比較することでわかるというところ。人間にスピードメーターはついていない。だからこそ、その本気具合は、心で感じるしかないのだけれど、心が鈍っている場合、他人との比較がもっともわかりやすい指標になる。
自分に正直になりたい。自分にちゃんと怒りたい。超えたい自分を追い越そうと、本気で走りたい。手を抜いていない自分と戦いたい。
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