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Vol.79 「涙の出ない仕事をするな。それが嬉し涙でも、悔し涙でも」
今年、くやしいことがいくつかあった。
その1つは、自分がプロデュースしたセミナーが、自分の満足度に達しなかったこと。
私はもっと期待していたし、もっと感動すると思っていた。
終わったときは、参加者の方はとても満足したと、みな口々に言ってくださったけれど、
私自身はどこか違うと思っていた。
「夢ある」セミナーはこんなものじゃない、もっとすごいんだよ、と心の中で思っていた。
家に帰って、ベッドになだれ込む。
「悔しいー!」と足をジタバタさせて、布団に顔をうずめた。
そのあとも、ずっと考えた。
それを決めたときの私に、何か傲慢な気持ちがあったのじゃないかとか、
直観力だけは自信があったんだけど、それが鈍っていたんじゃないかとか。
感謝の気持ちを忘れてるのかな? 遊びすぎたかな?
など、いろいろ考えたけれど答えは出なかった。
結果はもう変えられないけれど、私が悔しかったのはその結果ではなく、
それをしようと思ったときの自分の気持ちの方向。
私はそれを決定した瞬間、何を考えていたんだろう、何をしたかったんだろう。
利己主義になっていなかっただろうか、逆に自分を忘れていなかっただろうか。
考えても考えても、悔しいので、もう考えるのはやめた。
ただ、次に、必ず生かすということだけは、決意をした。
でもよく考えると、悔しいってことはいいことかもしれない。
ウルフルズを発掘した、森本泰輔さんが、こういっている。
「涙の出ない仕事をするな。それが嬉し涙でも、悔し涙でも」
悔し涙でも、いいんだ。本気で仕事してる証拠なんだ。
そう思うと、やるせない自分を許せる気がした。
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