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Vol.83 「心の筋力は、ゆっくりとついてくる」
また大学のころの私の話ですが、このままではいけないなあと思いました。
まず、性格が暗い。暗いというか、ネガティブ。
いろんな人のノンフィクションの本を読んで気付いたのですが、
みんなどん底の環境だったり、悪条件の中、
心だけは前向きにキラキラと目を輝かせて前に進んでいる。
環境じゃなくて、その環境をどうとらえるかで、その後の人生が違ってくるのかもしれない。
でも、考え方はクセとして、すでに習慣づけられている。
なんとか、前向きに物事をとらえる性格になれないものかと考えました。
起こった出来事をよいほうに解釈するようにしてみました。
「雨だけど気持ちいいな」とか、「今日はおもしろいことが起こりそう」とか。
でも、あまりに落ち込んでいる自分を引き上げるために、
プラスへ、プラスへ、と考えるのは、時には辛いこともありました。
悲しみにひたったり、弱い自分をじわじわと感じたいこともあるからです。
そういうときは、弱い自分をそのままにしておくと、自然と復活してくることがわかりました。
ぜんぜん自分に影響のないことは、どんどん前向きに考えられることに気付きました。
時間が「今」じゃないことも、同じです。昔のことを、前向きにとらえなおす。
未来の自分のイメージを、もう少し明るいものに変えてみる…など。
今の感情をコントロールするのは難しいけれど、
あとから、自分のどの引出しに、それをしまうのかは、自分で決められる。
他人と過去は変えられないといいますが、過去の意味付けは変えられるようになりました。
そうこうしているうちに、5年が経ちました。
まだまだ改善の余地のある自分ですが、あのときの自分よりも、心に「幅」というか、
弾力性があるように思います。
体の筋力も、急にはつかず、徐々に鍛えるように、心の筋力も、ゆっくりとついていくのですね。
筋トレは、筋肉の繊維を切るほどの負荷をかけて、再生するときにさらに太くなるといいますが、
心も同じなのかもしれません。負荷をかけることで、だんだんと、強くなっていく。
物事のとらえ方を変える以外に、新しいことに踏み出したここ数年は、
いろいろ心に負荷をかけてきました。ドキドキしっぱなしでした。
ゆっくりゆっくり、心の筋力は、ついてきていると思います。
あせらずに、それを待ちたいと思います。
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