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Vol.
8 「アメリカと日本」
私は3年前にアメリカに渡ってきました。どうしても野球を続けたかったからです。当然、何も勉強していなかったので、まるっきり英語は出来ませんでした。そんな私が日本からアメリカに渡って感じたことを今回は書いてみようと思います。
私がアメリカに来てまず最初に感じたことは、自分から動かなければ、誰も何もしてくれないこと。日本であれば、待っていれば誰かが助けてくれることもありますが、アメリカではそのようなことはありません。自分から助けを求めていけば(たとえ英語が出来なくても)、すごく親切に助けてくれます。
次に感じたことは、自己表現がしっかりしていること。イエス、ノーをハッキリ言うことや、上司に対しても自分の意見をきっちり言うこと。これらに関しては、社会が自己表現をしやすい環境にあるのかもしれません。日本の野球界では、監督やコーチの言うことは絶対です。従わなければ、試合に使ってもらえないことがしばしばありました。プロの集団なのですから、自己表現のできる選手が重宝がられそうな所ですが、日本ではそのような選手は潰されていきます。
私がアメリカに来て驚いたことは、試合前のロッカールームでカードゲームをやったり、音楽を聴きながら踊っていたり、自分たちがリラックスできることを試合開始30分前くらいまでしています。そのあとに、だんだん周りの雰囲気が変わってきて、ゲームに入るころになると日本と同じような、緊張感ある雰囲気になっていきます。日本では、球場に入って練習し始めてから、徐々にテンションを上げていき、ロッカールームでも、本を読んだり、談笑などはしているものの、音楽をかけたり、ゲームをしている選手は見たことがありません。アメリカ人や、ラテン系の人たちは、集中力の続く時間も短いのかもしれませんが。
こちらに来てすごく嫌なことは、すぐ他人のせいにすること。何かクレームをつけるとそれは私の仕事ではないとか、そういうことを平気で言うサービス業の人たちが嫌いです。でも言い訳をすることで、次への切り替えがものすごく早く出来るのかもしれません。選手たちは、平気で言い訳をして、次の日は何もなかったかのようにけろっとした顔で球場に来ることも良くあります。
いろいろなことを述べてきましたが、日本とアメリカ。生活習慣、道徳、常識、言葉も違うところですから、最初からうまくやっていけることはありませんでした。今、3年目になりましたが、何とかコミュニケーションもとれるようになりましたし、一応アメリカの常識や生活習慣なども分かってきたので、生活には苦労せずに、野球に集中できるようになってきました。日本とアメリカの良いところをミックスして、これからの野球、また自分自身の人生に生かしていきたいと思います。
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