|
Vol.
22 「不安と緊張」
今回は不安と緊張について考えてみました。
不安と緊張。この言葉を聞くと、人間にとって良くない事と感じる人が多いと思います。しかし、私はむしろ不安と緊張は人間に必要なものだと考えています。不安と緊張は誰もが持っているものですし、無理やり消し去ろうとするよりも、上手く付き合うことが大事だと思っています。
まず何か目標に向かっていくときに、不安がなければ準備をすることが出来ません。不安がなければ、細かいことにきずく事もないわけです。そうなると失敗が起こる確率が上がります。準備・過程を踏んでいけば、本番の時には不安が少なくなります。出来るだけ本番には、過度の不安は持ってはいけませんが、多少の不安を持っていたほうが結果が良くなります。
私が日本ハムでプレーしているときに、こんなことがありました。試合前のブルペンでは絶好調。球の切れもコントロールも良い、打たれるわけがないという調子でした。その時の私は不安をまるっきり持っていなかったため、細心の注意を払わず、ホームランを3本を打たれ、負けてしまいました。あの時に多少の不安があれば、細かい気配りが出来、調子自体は抜群だったため、勝ち投手として良いピッチングが出来たでしょう。過度の不安は当然良くないことですが・・・。
緊張については、まるっきり緊張感がない状態で試合に入ると、良い結果が出ません。腑抜けのような状態になることが多くなります。適度な緊張が、良いパフォーマンスを出すためには必要です。
逆に過度の緊張というのが、私の野球生活の中で2度ありました。1度目がプロで初登板、初先発のときです。このときは1回3分の1でノックアウト。憧れのプロ野球での初登板。その時の試合のことはまるっきり覚えていません。
2度目がオールスターゲームで登板したときのことです。プロ野球に入ってからの夢。やっとその場所に立てたという喜び。子供の頃から画面を通してみていた人ばかり。このときもかなりの緊張でした。オールスターゲームに登板当日、帽子をかぶっているのに、帽子がどこにあるか探している状態でした。結果、1イニング目は抑えたものの、2イニング目に3ランホームランを打たれ3失点。過度な緊張はやはり結果は出ないものです。このときのことはさすがに覚えていますが、やはり普通の状態ではありませんでした。
不安も緊張も適度に持っていると、良いパフォーマンスが出来るでしょう。
|