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「反骨の魂」
〜失った栄光から、メジャーリーグへの挑戦〜


今関 勝(いまぜき まさる)
ベースボールコメンテーター

 武相高校をいじめにより1年で中退。翌年県立大楠高校再入学。しかし3年時に、高校野球連盟の規則により、試合に参加できず、クラブチームのウィーンベースボールクラブに所属。
 その後NTT東京を経て、93年にドラフト3位で日本ハムファイターズへ入団。その後ローテーションの一角として活躍、96年にはオールスター戦にも出場、自己最多の11勝をあげた。
 00年に日ハムを解雇され、野球を続けられる環境を探し、アメリカ独立リーグ(メジャーリーグの組織には属さない独自のリーグ)の球団に入団。昨年まで、メジャーリーグのスカウトの目にとまる事を信じ、ひたすら投げ続け、ローテーションの軸になりメジャー昇格も間近と思われたが、家族の事情でアメリカでの活動を断念し、帰国。

現在は、日本のクラブチームで好きな野球を続けながら、「日本のプロ野球」と「メジャーではないアメリカ独自の野球」の両方を経験した事を活かし、講演、文筆活動を中心に、野球の発展に貢献していく。その厳つい風貌とは裏腹な、その心優しさ、そして純粋さに周囲は惹かれる。


Vol. 34 「北朝鮮の問題に見る国際社会の中での日本」

 北朝鮮の拉致問題で、横田めぐみさんの遺骨が日本に送られてきたが、その遺骨がDNA鑑定の結果横田めぐみさんのものではなかった。小泉首相が遺憾だと言っているが、本当にそう思うのであれば、経済制裁を行うのも手段ではないだろうか。

 外国人は日本人の事をどうみているのだろうか。3年間(実質はシーズン中のみなので1年半)生活してきた中で、どう見られているのか、アメリカ人に聞いたことがある。

日本人の印象は、"物静かで真面目。自己主張が上手くない。何を考えているか分からない。団体行動をしていて、いつもカメラを持っている。"というイメージだと言う。
 
 アテネオリンピックの野球チームがオランダと対戦した時に、中畑ヘッドコーチが、主審に抗議をした。
あの時に、私はうれしい気持ちがあった。

アメリカでは、私は日本人らしくないと言われていた。自己表現をなるべくし、明るく元気に何処の輪の中にも入っていくようにしていた。英語もコミュニケーションを取るのがやっとであったが、自分のプライドを傷つけられる言葉に対しては、怒りをあらわにした。

 こんなことを繰り返し、日本人として出なく、今関勝としてチームに認められるようになった。
アテネでの抗議は、日本人も言う時は言うんだ。勝負に来ているぞ。という印象は与えたと思う。
 
今、私たち日本人に少し足りないことは、自己表現があまり上手でないこと。自分で何か決め動かず、決められたことをこなす(旅行でも団体旅行が多い)、ことが多いのではないだろうか?

 また、流行に流されることが多く、自分らしさを出していると、他の人と違うと見られがちである。人と同じことが、心地いいという感覚はわたしにはないのだが・・・。本当にその流行がかっこいいのか。その流行のものが楽しいのか。それが本当に自分のしたいことなのか。もう1度しっかり見つめなおし、行動してもらいたい。

 政府も拉致問題に関して、拉致された家族のこと、本人のこと、日本国民が何を求めているのか、考え直してもらいたい。

 裏でお金を作る作業に、拉致問題を使って欲しくない。
 日本人の良い所は残しつつ、国際社会に取り残されない日本を作っていってもらいたい。
 自分も自己表現の出来る、自分の意思で動ける人間になっていこうと思う。



<今関 勝講師のコラム バックナンバー>
Vol.33 「最近の若者の犯罪のニュースを見て思う事」
Vol.32 「目的意識を持とう」
Vol.31 「天災に学ぶこと」
Vol.30 「良いパフォーマンスを出すために」
Vol.29 「自信を持って生きる」
Vol.28 「オリンピックを振り返って」
Vol.27 「家族愛で掴んだ銅メダル」
Vol.26 「アメリカで見た野球を支える人々」
Vol.25 「小泉首相と渡辺オーナー」
Vol.24 「緊張・不安を取り除く方法」
Vol.23 「長崎児童殺傷事件」
Vol.22 「不安と緊張」
Vol.21 「全日本女子バレーボールのチームワーク」
Vol.20 「野球は確率のスポーツ」
Vol.19 「ベテラン」
Vol.18 「済美高校の優勝に関して」
Vol.17 「二人の同級生」
Vol.16 「クラブチームの野球への挑戦」
Vol.15 「独立リーグに学ぶこと」
Vol.14 「いじめ」
Vol.13 「それぞれのキャンプイン」
Vol.12 「3年間のアメリカ生活」
Vol.11 「私の独立リーグ生活から見るアメリカ野球の良さ」
Vol.10 「2度目のAll-Star Gameを終えて」
Vol. 9 「自由と責任」
Vol. 8 「アメリカと日本」
Vol. 7 「夢に向かって」

Vol. 6 「開幕を前に」

Vol. 5 「母の死、そして誓ったアメリカでの活躍 〜独立リーグ奮闘記〜」
Vol. 4 「日ハム解雇 〜野球を続けるためには待っていてはダメだった〜」
Vol. 3 「日ハム入団 〜素質やセンスを気持ちでカバーする〜」
Vol. 2 「プロ野球目指して」
Vol. 1 「高校中退」

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