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〜できる人が備える〜
「勝利のための発想法」


生井 利幸(なまい としゆき)

生井利幸事務所代表

明治大学大学院 法学研究科 公法学専攻 博士前期課程修了。
米ペンシルベニア州ラフィエット大学講師、
オランダ王国国立フローニンヘン大学法学部客員研究員等を歴任。
11年の海外生活において主にアメリカの大学で教鞭を執る一方、在ニューヨークの企業を中心に法務・経営・ビジネス戦略に関するコンサルティングを行う。
2003年、日本に帰国。現在、作家として多方面において執筆・講演等を行う。


Vol.54 “心不在”の現代社会に必要とされるビジネスマインドとは?

このたび、2008年11月1日におきまして、わたくしの事務所が移転しました。移転といいましても、中央区の銀座1丁目から3丁目への移転です。新しい事務所は、旧事務所から歩いてほんの3分ほどの場所です(新しい事務所の様子は、事務所の公式サイト:http://www.toshiyukinamai.comにてご覧いただけます)。

2009年におきましても、わたくしは、順次、文化イベントを行っていく予定ですが、イベント用に大型のテレビが必要であるため、先日、秋葉原の電気街でテレビを見てきました。人ごみの中、慌しくお目当ての大型テレビを見て回りましたが、そうした中、ある事について考えさせられました。

その“ある事”とは、「日本の文明社会の行く末」についてです。

巷では、テレビに限らず、パソコンや携帯電話など、新製品がどんどんと売られています。右を向いても左を向いても、人々の関心は電気製品ばかりに集中しています。もちろん、秋葉原は電気製品を売る街ですので、それは当たり前といえば当たり前のことですね。

しかし、この日は、わたくし自身の心の中では、改めて、「普段の生活において私たち人間がいかにモノに振り回されて毎日を過ごしているか」ということを考えさせられるいい機会となりました。

ここで一つ、考えてみましょう。私たち現代人においては、普段の生活において、「落ち着いてしっかりと考える時間」というものはあるでしょうか。考える時間…、一見するとあるようにも思いますが、実際は、ほとんどないというのが実状ではないでしょうか。

思うに、現代社会においては、

<1>「深く思索する人が少ない」
<2>「深く思索する人が少ないから、世の中の風潮がモノに依存する傾向に陥ってしまう」
<3>「モノに依存する風潮が、“心”を疎かにする世の中をつくってしまっている」

というネガティブな構図が存在しています。

今、わたくしは、日本の企業に求められていることの一つは、企業は、人間に“利便性のみ”を提供する商品・サービスを供給するだけでなく、「“心”を重要視する商品・サービスを供給することに重きをおいたビジネスに目を向ける」ということであると考えます。

ある友人の経営者は、「今の日本の不景気は、物質社会に依存しすぎた日本人に対する警告である。今、現実に毎日苦しい日々を送っている企業・個人は相当数存在するが、この時期こそが、日本が再生するための“価値ある気づき”の時期。今のこの時期において、私たちは、私たち人間にとって本当に大切なことを再度見つめ直し、心ある社会をつくるためにしっかりと思索するべきだ!」と言っています。

この点において、わたくしも、まったく同じ意見を持っています。

わたくしの事務所は「心不在の社会から“心存在”の社会へ」という活動理念を掲げています。“便利であればそれでいい”という世の中の風潮は、一人ひとりの人間から「心の重要性」を希薄にさせるネガティブな作用を生んでしまっているとわたくしは考えます。

わたくしは今、この困難極まりない不況の時代の潮流においてこそ、各業界のそれぞれの企業体がより深い思索を試み、「心ある人間社会の再生」を目指して「心あるビジネス」を展開していくことを強く望みます。

わたくし自身も、事務所なりの活動を通して、「心ある社会」を再生するための“一助”となるべく、毎日頑張っています。今回、このコラムをお読みになる企業体の皆さんも、共に「心ある人間社会の再生」を目指して、ダイナミックに「心あるビジネス」を展開されることを願っております。

 


<生井 利幸講師のコラム バックナンバー>

VOL.53 「人の気持ちがわかるコミュニケーターが、ビジネスを掌握する 」
VOL.52 「バイリンガルから学ぶ“柔軟性のあるコミュニケーション術”」
VOL.51 「名前よりも、“中身”を見極める見識を養おう」
VOL.50 「世界中のグレートコミュニケーターは「間の概念」を熟知している」
VOL.49 「アメリカ人の“立ち話好き”をどう捉えるか」
VOL.48 「社員の相手に完璧を求めない人間関係」
VOL.47 「社員の『察する力』『考える力』を養う企業が勝利する」
VOL.46 「社員の『やる気』を引き出す話し方」
VOL.45 「日本経済が必要とする若いビジネスパーソンよ、“しっかり前に進め”」
VOL.44 「人の印象は挨拶ひとつで大きく変わる」

VOL.43 「メール送信は、時として、‘爆弾投下’と化してしまう」

VOL.42 「謝罪の極意」
VOL.41 「トイレでの会話が人の心を掴む」
VOL.40 「打ち合わせにおける笑顔の意味」
VOL.39 「労働の価値の重さ」

VOL.38 「アメリカ人の方便、日本人の方便」

VOL.37 「‘忙しい’を言う? 言わない?」
VOL.36 「愛情あるコミュニケーションが、仕事のクオリティーを大きく変える」
VOL.35 「コミュニケーションと川の水の流れ」
VOL.34 「講演先での素晴らしい出会い」
VOL.33 「スピーチの達人は皆、"役者顔負けのパフォーマンス"で話を進める」
VOL.32 「緊張しない話し方の極意
VOL.31 「ニューヨークのビジネス社会は"人類愛"に満ちている
VOL.30 「東京都葛飾区の公開講座で感じる社会人受講生のパワー
VOL.29 「コミュニケーション力”・“哲学”・“心”の融合が、会社を大きく成長させる」
VOL.28 「"キャッチボール型の会話"をしていますか?」

VOL.27 「「個」を重要視する経営者の精神、個々の社員の精神」

VOL.26 「「哲学」「理念」を養う社員教育の必要性」

VOL.25 「地域社会発展の実現は「真心」にあり」

VOL.24 「コミュニケーションは一体何のためにあるのか?」

VOL.23 「人の顔の表情は、自分の顔の表情の顔である」

VOL.22 「ニューヨークでは、肌の色よりも<チャレンジ精神>が台頭する」
VOL.21 「話上手 グレート・コミュニケーターの本音」
VOL.20 「<裸の王様>になってはいけない」
VOL.19 「<哲学><コミュニケーション><ビジネス>における相関関係」
VOL.18 「<言葉の管理>に優れている人が信用を築く」

VOL.17 「堂々と客に啖呵を切る魚屋の<交渉術>」

VOL.16 「契約社会アメリカの実態は“交渉社会”である」
VOL.15 「経営者の心得・・・ビジネスの達人は“他人を泳がせる器量”を備えている」
VOL.14 「できる管理職は業務命令を下すのがうまい」

VOL.13 「トップライナーが駆使するビジネス・コミュニケーション術」

VOL.12 「一連のIT革命が癒した<負の遺産>」

VOL.11 「プロのエンターテイナーから学ぶ 自己表現を高める方法」

VOL.10 「セールスの達人は<1秒のリズム>で勝負する」
VOL.9 「経営者はCSRの執行者でなければならない」

VOL.8 「<お茶目な人>がビジネスを成功させる」

VOL.7 「給料は、貰うものか、それとも稼ぐものか?」
VOL.6 「日本人は常に<組織の名前>にしがみつく」
VOL.5 「スーツの買い方でわかる意思決定のスマートさ」
VOL.4 「勝ち組人生」とは?
VOL.3 「上司の力量次第で部下の仕事ぶりが決まる」
VOL.2 日本人がアメリカ人から学ぶべき「ビジネスにおける“心の余裕”」
VOL.1 「現実」を踏まえた上で一歩一歩確実に歩む人が、仕事人生を成功させる
 
 

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