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〜できる人が備える〜
「勝利のための発想法」


生井 利幸(なまい としゆき)

生井利幸事務所代表

明治大学大学院 法学研究科 公法学専攻 博士前期課程修了。
米ペンシルベニア州ラフィエット大学講師、
オランダ王国国立フローニンヘン大学法学部客員研究員等を歴任。
11年の海外生活において主にアメリカの大学で教鞭を執る一方、在ニューヨークの企業を中心に法務・経営・ビジネス戦略に関するコンサルティングを行う。
2003年、日本に帰国。現在、作家として多方面において執筆・講演等を行う。

Vol.3 上司の力量次第で部下の仕事ぶりが決まる

 今、もし、あなたが管理職である場合、自分の部下に仕事における「やる気」を出させるためには一体どうしたらよいであろうか。言うまでもなく、そのためには、まず第一に、部下たちに仕事をする上での"遣り甲斐"を感じさせることが大切である。

上司が部下たちに仕事における遣り甲斐を感じさせるためには、まず、
「仕事というものはやればやるほど面白いものだ!」ということを部下に感じさせることがポイントとなる。

 そもそも、仕事というものは、与えられたタスクを機械的にこなしていくだけではなく、
「自分なりの工夫を凝らして楽しみながら行う」といった発想法が基盤となって行われるのが望ましいといえる。

いかなる会社組織においても、部署における個々の仕事は、「上司が発する業務命令を部下が受ける」という"組織としての秩序立ったプロセス"で行われるのが普通である。しかし、実際問題としては、一事が万事において、常に部署のスタッフが受身の形で仕事を受けるだけでは、毎日の仕事に対して心からの満足感を味わうことは不可能だ。

 部下たちが、大きな遣り甲斐を感じ、満足感たっぷりの状態で仕事をしていくためには、言うまでもなく、業務自体に部下たちの独自のアイディアが注入されていることが必要不可欠となる。したがって、業務における大筋の方向性は上司が決めるとしても、個々の細かい業務については、「実際にそれに取り組んでいる個々の部下たちに任せる」という柔軟性のある発想法を持つことが、"できる上司としての器量"であるといえよう。

 いずれにしても、業務上における部下たちとのやり取りにおいては、それぞれの部下が取り組んでいる仕事に対してある程度のイニシアティブを与えるように配慮することが肝要である。

 最後に、このことをよりシンプルに述べるならば、上司が部下に業務命令を下す際には、「命令」というよりは「提案」のような印象を醸し出すことが得策である、ということである。その理由は、そうすることにより、それを受ける部下たちは、

「この仕事は実に面白そうだ。自分なりに工夫して精力的にやってみよう!」

という気持ちになりやすいからである。

 仕事の成り行きは、そのすべてが「やる気」で決まると言っても決して過言ではない。世に言う"優良企業"とは、そうしたやる気満々の人材が意気揚々と働いている会社組織を指す、という解釈も可能である。まさに、「やる気」のある人材がビジネスを成功させ、ひいては、そうした成功の積み重ねが会社をさらに繁栄させるのだ。


<生井 利幸講師のコラム バックナンバー>

VOL.2 日本人がアメリカ人から学ぶべき「ビジネスにおける“心の余裕”」
VOL.1 「現実」を踏まえた上で一歩一歩確実に歩む人が、仕事人生を成功させる
 
 

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