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Vol.8 <お茶目な人>がビジネスを成功させる
日々激動を続けるビジネス社会は、言うなれば毎日が戦場であり、まさに、「一寸先は闇」といえる世界である。しかし、だからといって、いつ何時においても、あまりにも真面目に仕事をし過ぎると、時には、成すべき事がスムーズに進行しなかったり、業務上、何らかのネガティブな作用が生じることもある。
例えば、真面目なビジネスパーソンであれば、取引相手とコミュニケートする際において、電話でもメールでも"極めて真面目なやり取り"をすることに徹することが多いに違いない。
むろん、そうした真面目な仕事ぶりは、実に評価に値する行為である。真剣勝負でビジネスをしようとする人にとっては、ビジネスを遂行するそのプロセスにおいて、実に細部にわたって真面目に取り組むことが仕事における基本スタンスであると考えるものだ。
このような真面目なスタンスは、一言で言えば、「美しい働きぶり」ではある。だが、ピュアーで汚れのない真面目さは、時として、"命取り"になることもあるということに留意するべきである。思うに、「真面目さ」だけで勝負するビジネス・ビヘイビアーには、「人間的な心」が表れないことがしばしばある。そして、場合によっては、それがビジネスを遂行するにあたり、何らかの致命傷となる危険性もあるのだ。
具体的に言えば、あるビジネスパーソンが、ある取引相手に対して一事が万事においていかにもビジネスライクな話し方・接し方しかしなかった場合、それを受ける相手によっては、「この人はいつもビジネスライクな話し方で面白くない人だ!」と感じてしまうことがあろう。
取引相手も生身の人間だ。自分のビジネスのカウンターパートに対して何らの人間的な魅力を感じなかったら、当面は取引をしようと思っていても、決して「末永くお付き合いをしたい」とは考えないだろう。ビジネス社会におけるいかなる業界でも必ずと言っていいほど「人との付き合い」が重要視されるのは、まさにこのような理由からだ。
では、「心のあるビヘイビアー」とは一体どんなものなのであろうか。それは、「ビジネスを遂行するプロセスにおいて"適度に脱線するビネイビアー"」であると私は考える。
どんなビジネスにおいても、真面目さは「売り」の材料にはなる。だが、それを受けるすべての相手が、その真面目さを100パーセントの「買い」の材料だと考えるとは限らない。
できるビジネスパーソンは、自分のビジネスを売りたい相手に、「これは買いだ!」と思わせるテクニックに優れている。結局、相手に「買い」と感じさせる戦略的な手法とは、(1)「真面目さ」と(2)「お茶目さ」の程よい調和を図ることではないかと私は考える。
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