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〜できる人が備える〜
「勝利のための発想法」


生井 利幸(なまい としゆき)

生井利幸事務所代表

明治大学大学院 法学研究科 公法学専攻 博士前期課程修了。
米ペンシルベニア州ラフィエット大学講師、
オランダ王国国立フローニンヘン大学法学部客員研究員等を歴任。
11年の海外生活において主にアメリカの大学で教鞭を執る一方、在ニューヨークの企業を中心に法務・経営・ビジネス戦略に関するコンサルティングを行う。
2003年、日本に帰国。現在、作家として多方面において執筆・講演等を行う。


Vol.46 社員の「やる気」を引き出す話し方

仕事柄、私は頻繁に企業経営者とお会いします。
様々な経営者とお会いしていつも感じることは、経営がうまくいっている会社のトップは、
ほとんど例外なく「話し方がうまい」ということです。

先日お会いした経営者は、私がアメリカに住んでいるときから交流のある方で、
帰国後も時々お会いし、食事を共にしています。私もその方も“美食家”です。
美味しいものを味わうことが大好きな二人ですので、
先日も存分に、1)「食」、そして、2)「会話」を味わいました。

この方は体は小さいのですが、いったん話を始めると、不思議なことに実際よりも一回り大きく見えます。
体の小さい人がどうして実際よりも大きく見えるのかといいますと、
それは、ご本人の「話し方」「コミュニケーション術」が頗るダイナミックであるからです。

当然のことですが、いかなる経営者であっても、多くの社員を抱え、
常に右肩上がりの経営をしていくためには、並々ならぬ努力が必要です。
資本主義社会においては、右を見ても左を見ても、
“市場の隙間”を狙う企業が常に“獲物”を狙っています。
市場は、言うなれば資本主義の原理・原則を基盤とする“戦場”です。
その戦場で他の企業体と戦い抜き、自らの会社組織を繁栄させるには、
経営者自身、常に、膨大なエネルギーを注ぐことを余儀なくされます。

経営者には、“組織のトップ”としてそれなりの「力量」「品格」を備えることが求められますが、
その中の一つが「組織の長としての “話し方”・“コミュニケーション術”」であるということは
言うまでもありません。どこの企業に言っても「トップは話し方がうまい」ということは
周知の事実であるわけです。

業界を問わず、企業のトップは皆、いわば、企業戦士(社員)を率いる“切り込み隊長役”を

演じなければなりません。トップは常に、「社員の“やる気”を引き出し、営業力を強化する」ことに
全力を尽くさなければなりません。

社員のやる気を引き出すその方法は色々ありますが、その中で重要な役割を果すものの一つは、
既に述べた「話し方」「コミュニケーション術」であるといえるでしょう。
社員は、しばしば、同僚などに「最近、やる気が出てきましたよ」と話をしますね。
やる気が出てきたのはもちろん結構なことですが、経営者においては、
これとは全く逆の発想法が必要となります。それは、自分自身がやる気を出すということでなく、
「社員のやる気を引き出す」ということです(経営者自身がやる気があるのは当然のことですね)。

この、1)「やる気を出す」と、2)「やる気を引き出す」という概念は、明らかに異なる概念です。
今、このコラムを読むあなたがどのような職位にあろうとも、日々のビジネスシーンにおいて
「人のやる気を引き出す」というスタンスで話をしたりコミュニケーションを図ったりするならば、
あなた自身、“ワンランク上のステージ”で仕事することが可能となるでしょう。

「人のやる気を引き出す話し方」、これは、かなり“前向き志向の考え方”を備えている人でなければ
実行することは難しいでしょう。しかし、「様々なビジネスシーンにおいてリーダーシップを執っていきたい」
という願望を持っているビジネスパーソンにおいては、
このような“前向き志向の話し方”を養うということは、
必ず通らなければならない道のりでもあるわけです。




<生井 利幸講師のコラム バックナンバー>

VOL.45 「日本経済が必要とする若いビジネスパーソンよ、“しっかり前に進め”」
VOL.44 「人の印象は挨拶ひとつで大きく変わる」

VOL.43 「メール送信は、時として、‘爆弾投下’と化してしまう」

VOL.42 「謝罪の極意」
VOL.41 「トイレでの会話が人の心を掴む」
VOL.40 「打ち合わせにおける笑顔の意味」
VOL.39 「労働の価値の重さ」

VOL.38 「アメリカ人の方便、日本人の方便」

VOL.37 「‘忙しい’を言う? 言わない?」
VOL.36 「愛情あるコミュニケーションが、仕事のクオリティーを大きく変える」
VOL.35 「コミュニケーションと川の水の流れ」
VOL.34 「講演先での素晴らしい出会い」
VOL.33 「スピーチの達人は皆、"役者顔負けのパフォーマンス"で話を進める」
VOL.32 「緊張しない話し方の極意
VOL.31 「ニューヨークのビジネス社会は"人類愛"に満ちている
VOL.30 「東京都葛飾区の公開講座で感じる社会人受講生のパワー
VOL.29 「コミュニケーション力”・“哲学”・“心”の融合が、会社を大きく成長させる」
VOL.28 「"キャッチボール型の会話"をしていますか?」

VOL.27 「「個」を重要視する経営者の精神、個々の社員の精神」

VOL.26 「「哲学」「理念」を養う社員教育の必要性」

VOL.25 「地域社会発展の実現は「真心」にあり」

VOL.24 「コミュニケーションは一体何のためにあるのか?」

VOL.23 「人の顔の表情は、自分の顔の表情の顔である」

VOL.22 「ニューヨークでは、肌の色よりも<チャレンジ精神>が台頭する」
VOL.21 「話上手 グレート・コミュニケーターの本音」
VOL.20 「<裸の王様>になってはいけない」
VOL.19 「<哲学><コミュニケーション><ビジネス>における相関関係」
VOL.18 「<言葉の管理>に優れている人が信用を築く」

VOL.17 「堂々と客に啖呵を切る魚屋の<交渉術>」

VOL.16 「契約社会アメリカの実態は“交渉社会”である」
VOL.15 「経営者の心得・・・ビジネスの達人は“他人を泳がせる器量”を備えている」
VOL.14 「できる管理職は業務命令を下すのがうまい」

VOL.13 「トップライナーが駆使するビジネス・コミュニケーション術」

VOL.12 「一連のIT革命が癒した<負の遺産>」

VOL.11 「プロのエンターテイナーから学ぶ 自己表現を高める方法」

VOL.10 「セールスの達人は<1秒のリズム>で勝負する」
VOL.9 「経営者はCSRの執行者でなければならない」

VOL.8 「<お茶目な人>がビジネスを成功させる」

VOL.7 「給料は、貰うものか、それとも稼ぐものか?」
VOL.6 「日本人は常に<組織の名前>にしがみつく」
VOL.5 「スーツの買い方でわかる意思決定のスマートさ」
VOL.4 「勝ち組人生」とは?
VOL.3 「上司の力量次第で部下の仕事ぶりが決まる」
VOL.2 日本人がアメリカ人から学ぶべき「ビジネスにおける“心の余裕”」
VOL.1 「現実」を踏まえた上で一歩一歩確実に歩む人が、仕事人生を成功させる
 
 

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