koushinococoro.com 心
講演講師の思い・メッセージを伝える

講師の心.com



会社概要 講演のお問い合わせ 著作権 サイトマップ HOME



  講師の心.com > 講師マガジン 「人」 > 生井利幸
 
〜できる人が備える〜
「勝利のための発想法」


生井 利幸(なまい としゆき)

生井利幸事務所代表

明治大学大学院 法学研究科 公法学専攻 博士前期課程修了。
米ペンシルベニア州ラフィエット大学講師、
オランダ王国国立フローニンヘン大学法学部客員研究員等を歴任。
11年の海外生活において主にアメリカの大学で教鞭を執る一方、在ニューヨークの企業を中心に法務・経営・ビジネス戦略に関するコンサルティングを行う。
2003年、日本に帰国。現在、作家として多方面において執筆・講演等を行う。


Vol.48 社員の相手に完璧を求めない人間関係

私たちは、日々のビジネスにおいて様々な相手とコミュニケーションを図っています。人とコミュニケーションを図っていく中、大抵の人は、相手に対して「本来、こうあって欲しい」という願望を持ちますね。

自分の心の中で相手に抱く「こうあって欲しい」とは、言うなれば、自分の頭の中のイメージとして“相手のあるべき理想像”を構築しているということです。これは、言葉を換えれば、「相手に完璧を求める」ということでもあります。

通常、私たちがビジネスにおいて相手に対して抱く理想像といえば、「約束を守る人であって欲しい」「礼儀作法がしっかりとしている人であって欲しい」「仕事における自分の責任・役割を果す人であって欲しい」「“いざ”というときに力を発揮してくれる人であって欲しい」などですね。しかし実際、一事が万事において、自分が接する相手が、「相手に抱く理想の人物像」として動いてくれることはそう多くはないと思います。

日本でも海外でもそうですが、人間関係を構築することがうまい人は、「相手に完璧を求めない人」であることがほとんどのように感じます。日本人でも外国人でも、人づきあいがうまい人は、他者と接するとき、概して、以下のような考え方をするものです。

「この人は、約束に従って100パーセント完璧に実行する人ではない。だが、彼は、言ったことの大半はやってくれる。私としては彼の対応には多少の不満があるが、話をしているときの笑顔が素敵だから大目に見てあげよう!」

読者の皆さん、今、これを読んで「えっ?」と思われたことでしょう。「笑顔が素敵だったら、何でも許されるの?」と感じた人が多いと思います。皆さんの中には、「これでは仕事にならない」と感じる人が多いと思います。

確かに、約束は、100パーセント守るべきです。特に、“文書で定めた契約”は、絶対に守るべき最低限の約束事です。しかし、現実問題として、日々のビジネスシーンにおいて、自分が接する相手に対して、文書で定めた契約に基づく「相手との接し方」「相手に振舞う顔の表情」しかできない人は、結局、ビジネスパートナーと深い信頼関係を築くことはできません。

契約は履行するべき最低限の約束ですが、実際、日々における一つひとつの細かな仕事は、「生身の人間同士のコミュニケーション」を通して成り立っているものです。型にはまった考え方・捉え方しかできない人は、接する相手の心の中で、「この人はつまらない人だ!」「この人は融通のきかない人だ!」というネガティブな印象を持たれてしまい、進行中の案件はともかく、新規の案件は成立しないという事態も起こり得ます。

無論、この話は「程度の問題」でもあります。相互に交わした約束が文書上の約束なのか、単なる口約束なのか・・・。さらには、完璧に履行されないと大問題となる約束なのか、あるいは、そうでないのか・・・、など。

言うまでもなく、約束は約束です。それは、どんなことがあっても守られるべきことです。
ただ、私自身、経験上、一つ感じることがあります。それは、「概して、完璧主義者は人から嫌われる」ということです。

人は大抵、自分が関わるすべてのことについて何でもパーフェクトに進めようと考えている人の心の中には入っていかないものです。ビジネスというより“人間関係そのもの”について述べるなら、「普段はしっかりと約束を守るが、時にはずっこける人」「仕事の話をしているのに、いつの間にか、仕事とは全く関係のない話をしてしまう人」は、しっかりと人の心を掴みます。

今回は、“常識人”として必要な責任・役割を果した上で、1)「相手に完璧を求めない」、そして、2)「あなた自身、度を越えた完璧主義者にはならない」というスタンスを心掛けてみることを提案します。

闇雲に相手に対して完璧を求めるのではなく、相手が常にベストな状態で仕事ができるように、“愛情”を持って心配りをしてみましょう。「相手に求める」のではなく、極めて能動的に「相手に与える」を基本スタンスとしたビジネスコミュニケーション術を実践すれば、人間関係はもちろんのこと、幅広い人脈を築いていくことも可能となるはずです。



<生井 利幸講師のコラム バックナンバー>

VOL.47 「社員の『察する力』『考える力』を養う企業が勝利する」
VOL.46 「社員の『やる気』を引き出す話し方」
VOL.45 「日本経済が必要とする若いビジネスパーソンよ、“しっかり前に進め”」
VOL.44 「人の印象は挨拶ひとつで大きく変わる」

VOL.43 「メール送信は、時として、‘爆弾投下’と化してしまう」

VOL.42 「謝罪の極意」
VOL.41 「トイレでの会話が人の心を掴む」
VOL.40 「打ち合わせにおける笑顔の意味」
VOL.39 「労働の価値の重さ」

VOL.38 「アメリカ人の方便、日本人の方便」

VOL.37 「‘忙しい’を言う? 言わない?」
VOL.36 「愛情あるコミュニケーションが、仕事のクオリティーを大きく変える」
VOL.35 「コミュニケーションと川の水の流れ」
VOL.34 「講演先での素晴らしい出会い」
VOL.33 「スピーチの達人は皆、"役者顔負けのパフォーマンス"で話を進める」
VOL.32 「緊張しない話し方の極意
VOL.31 「ニューヨークのビジネス社会は"人類愛"に満ちている
VOL.30 「東京都葛飾区の公開講座で感じる社会人受講生のパワー
VOL.29 「コミュニケーション力”・“哲学”・“心”の融合が、会社を大きく成長させる」
VOL.28 「"キャッチボール型の会話"をしていますか?」

VOL.27 「「個」を重要視する経営者の精神、個々の社員の精神」

VOL.26 「「哲学」「理念」を養う社員教育の必要性」

VOL.25 「地域社会発展の実現は「真心」にあり」

VOL.24 「コミュニケーションは一体何のためにあるのか?」

VOL.23 「人の顔の表情は、自分の顔の表情の顔である」

VOL.22 「ニューヨークでは、肌の色よりも<チャレンジ精神>が台頭する」
VOL.21 「話上手 グレート・コミュニケーターの本音」
VOL.20 「<裸の王様>になってはいけない」
VOL.19 「<哲学><コミュニケーション><ビジネス>における相関関係」
VOL.18 「<言葉の管理>に優れている人が信用を築く」

VOL.17 「堂々と客に啖呵を切る魚屋の<交渉術>」

VOL.16 「契約社会アメリカの実態は“交渉社会”である」
VOL.15 「経営者の心得・・・ビジネスの達人は“他人を泳がせる器量”を備えている」
VOL.14 「できる管理職は業務命令を下すのがうまい」

VOL.13 「トップライナーが駆使するビジネス・コミュニケーション術」

VOL.12 「一連のIT革命が癒した<負の遺産>」

VOL.11 「プロのエンターテイナーから学ぶ 自己表現を高める方法」

VOL.10 「セールスの達人は<1秒のリズム>で勝負する」
VOL.9 「経営者はCSRの執行者でなければならない」

VOL.8 「<お茶目な人>がビジネスを成功させる」

VOL.7 「給料は、貰うものか、それとも稼ぐものか?」
VOL.6 「日本人は常に<組織の名前>にしがみつく」
VOL.5 「スーツの買い方でわかる意思決定のスマートさ」
VOL.4 「勝ち組人生」とは?
VOL.3 「上司の力量次第で部下の仕事ぶりが決まる」
VOL.2 日本人がアメリカ人から学ぶべき「ビジネスにおける“心の余裕”」
VOL.1 「現実」を踏まえた上で一歩一歩確実に歩む人が、仕事人生を成功させる
 
 

講演依頼.comのご紹介

あらゆるジャンルをカバーする沢山の講師の中から、講演主旨・講義テーマに合致する講師情報をご提供致します。
講演依頼の無料相談を是非ご活用ください。
人生・ライフスタイルから芸能・スポーツまで幅広いジャンルの中からお客様の目的に合った講師をご紹介させていただきます。
講師ジャンルカテゴリはこちら


講演講師の思いやメッセージを伝えるWEBメディア 提供サイト:講演依頼.com
心
講師の心.com 会社概要 講演のお問い合わせ 著作権 サイトマップ HOME

講師の心.comは、講師の紹介及び講演出演依頼を承るWebSite 講演依頼.comから
毎月旬でお勧めの講師の"心"="思いやメッセージ"をコラムやインタビュー形式でお伝えするWebメディアです。


Copyright(C) 2005-2010 PERSONNE,Inc,All rights reserved