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〜できる人が備える〜
「勝利のための発想法」


生井 利幸(なまい としゆき)

生井利幸事務所代表

明治大学大学院 法学研究科 公法学専攻 博士前期課程修了。
米ペンシルベニア州ラフィエット大学講師、
オランダ王国国立フローニンヘン大学法学部客員研究員等を歴任。
11年の海外生活において主にアメリカの大学で教鞭を執る一方、在ニューヨークの企業を中心に法務・経営・ビジネス戦略に関するコンサルティングを行う。
2003年、日本に帰国。現在、作家として多方面において執筆・講演等を行う。


Vol.52 バイリンガルから学ぶ“柔軟性のあるコミュニケーション術”

グローバル化が著しい今日の現代社会においては、日本語と英語のバイリンガル・スピーカーの存在は、決して珍しい存在ではなくなりました。

一口にバイリンガルと言っても、1)「ただ単に英語が喋れる人」、2)「国際的に通用する教養・見識を備えた人」など、実際の能力においては雲泥の差があります。私の友人にはバイリンガルの人が多いですが、ある友人(女性)は職場に外国人の同僚がたくさんいます。そして、日々の実際のビジネスにおいても英語を日常茶飯事に使っています。

ここからは、彼女の“バイリンガル度の高さ”について触れたいと思います。

彼女は、ビジネスにおいて、1)「日本語における自分」、2)「英語における自分」を明確に切り替える達人です。

彼女の日本語は極めて繊細。彼女は、まるでテレビ局のアナウンサーのように綺麗な日本語を喋ります。そして一方、接する相手が外国人となると、まるで、ちょっと前まで日本語を喋っていたのが嘘のように“極めて流暢に”英語を喋ります。

彼女の英語は洗練された標準英語。英米人のみでなく、世界中のイングリッシュ・スピーカーと妥当なコミュニケーションを図ることができる“真の国際英語”を喋ります。日本の英語学習者のほとんどは、アメリカ・ハリウッド映画に登場する俳優たちが喋るアメリカ英語の真似をすることばかりに目を奪われますが、彼女の英語には、スラングや略式の表現が出てくることはありません。彼女は、海外のいかなる「教養人」(cultured person)ともコミュニケーションを図ることができる「品格のあるエレガントな英語」を喋ります。

私は、彼女が日々のビジネスシーンにおいて実践する「国際コミュニケーションにおける“ダブル・スタンダード”(二重の基準)」は、日本のビジネスパーソンに“ビジネスコミュニケーション術の極意”を教えるものだと感じます。

即ち、ビジネス社会は、まさに、様々な個性、実務経験、人生経験などを備えた相手と接する“多種多様なコミュニケーションの坩堝”。そうは言っても、どのようなビジネスパーソンといえども、自分にとって心地よい人との接し方というものがあります。

真の意味での優れたビジネスパーソンとは、接する相手の個性・持ち味に応じて、自分自身のコミュニケーション術を即座に変えることができる人。「自分はこうだから」という頑固さが先んじ、相手の個性・持ち味を尊重しようとしない人は、他人の目からは、結局、“融通の利かない石頭”としか映りません。

どうでしょうか。既に述べたバイリンガルの友人の場合、異なる言語同士の壁を超えて、極めて柔軟性のあるコミュニケーション術を基盤として日本語と英語で自分の振舞い方を変えています。バイリンガルの国際コミュニケーションスキルを前提に考えると、日本語で、相手に応じて振舞い方を変えるということは、“自分自身の心構えひとつ”でかなり改善できることではないでしょうか。

ビジネスの流れは、“コミュニケーションひとつ”で劇的に変わります。今こそ、あなた自身が、現在のコミュニケーション術にさらに磨きをかけ、よりダイナミックなビジネス展開を図ることを期待しています。




<生井 利幸講師のコラム バックナンバー>

VOL.51 「名前よりも、“中身”を見極める見識を養おう」
VOL.50 「世界中のグレートコミュニケーターは「間の概念」を熟知している」
VOL.49 「アメリカ人の“立ち話好き”をどう捉えるか」
VOL.48 「社員の相手に完璧を求めない人間関係」
VOL.47 「社員の『察する力』『考える力』を養う企業が勝利する」
VOL.46 「社員の『やる気』を引き出す話し方」
VOL.45 「日本経済が必要とする若いビジネスパーソンよ、“しっかり前に進め”」
VOL.44 「人の印象は挨拶ひとつで大きく変わる」

VOL.43 「メール送信は、時として、‘爆弾投下’と化してしまう」

VOL.42 「謝罪の極意」
VOL.41 「トイレでの会話が人の心を掴む」
VOL.40 「打ち合わせにおける笑顔の意味」
VOL.39 「労働の価値の重さ」

VOL.38 「アメリカ人の方便、日本人の方便」

VOL.37 「‘忙しい’を言う? 言わない?」
VOL.36 「愛情あるコミュニケーションが、仕事のクオリティーを大きく変える」
VOL.35 「コミュニケーションと川の水の流れ」
VOL.34 「講演先での素晴らしい出会い」
VOL.33 「スピーチの達人は皆、"役者顔負けのパフォーマンス"で話を進める」
VOL.32 「緊張しない話し方の極意
VOL.31 「ニューヨークのビジネス社会は"人類愛"に満ちている
VOL.30 「東京都葛飾区の公開講座で感じる社会人受講生のパワー
VOL.29 「コミュニケーション力”・“哲学”・“心”の融合が、会社を大きく成長させる」
VOL.28 「"キャッチボール型の会話"をしていますか?」

VOL.27 「「個」を重要視する経営者の精神、個々の社員の精神」

VOL.26 「「哲学」「理念」を養う社員教育の必要性」

VOL.25 「地域社会発展の実現は「真心」にあり」

VOL.24 「コミュニケーションは一体何のためにあるのか?」

VOL.23 「人の顔の表情は、自分の顔の表情の顔である」

VOL.22 「ニューヨークでは、肌の色よりも<チャレンジ精神>が台頭する」
VOL.21 「話上手 グレート・コミュニケーターの本音」
VOL.20 「<裸の王様>になってはいけない」
VOL.19 「<哲学><コミュニケーション><ビジネス>における相関関係」
VOL.18 「<言葉の管理>に優れている人が信用を築く」

VOL.17 「堂々と客に啖呵を切る魚屋の<交渉術>」

VOL.16 「契約社会アメリカの実態は“交渉社会”である」
VOL.15 「経営者の心得・・・ビジネスの達人は“他人を泳がせる器量”を備えている」
VOL.14 「できる管理職は業務命令を下すのがうまい」

VOL.13 「トップライナーが駆使するビジネス・コミュニケーション術」

VOL.12 「一連のIT革命が癒した<負の遺産>」

VOL.11 「プロのエンターテイナーから学ぶ 自己表現を高める方法」

VOL.10 「セールスの達人は<1秒のリズム>で勝負する」
VOL.9 「経営者はCSRの執行者でなければならない」

VOL.8 「<お茶目な人>がビジネスを成功させる」

VOL.7 「給料は、貰うものか、それとも稼ぐものか?」
VOL.6 「日本人は常に<組織の名前>にしがみつく」
VOL.5 「スーツの買い方でわかる意思決定のスマートさ」
VOL.4 「勝ち組人生」とは?
VOL.3 「上司の力量次第で部下の仕事ぶりが決まる」
VOL.2 日本人がアメリカ人から学ぶべき「ビジネスにおける“心の余裕”」
VOL.1 「現実」を踏まえた上で一歩一歩確実に歩む人が、仕事人生を成功させる
 
 

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